2012年12月25日

ヘンリー・ピーチ・ロビンソン

'Fading Away', 1858. Robinson, H P (Henry Peach) from The Science and Society Picture Library (Art Print)

Henry Peach Robinson (1830-1901) はイギリスの写真家。

上に掲載した作品、ひと目見て気に入ってしまったのだが、調べてみたらなかなか面白い背景が見えてきた。

「消えゆく(Fading Away)」(1858年)という題の本作は、なんと5枚のネガを組み合わせた合成写真。
現代人が騙されるクオリティの合成技術だよ、1800年代なのに。
写真における芸術性を追求した「ピクトリアリズム」と呼ばれる流れの代表的作品だが、後に「こんな絵画みたいな写真は写真じゃない!」みたいな感じで猛烈に批判されたそうだ。

写真が今みたいに消費されていない時代、そんな批判が起こるのは必然だったのかもしれない。
けど、2012年のぼくにはとても新鮮に映る。
人物の服装等から古い時代のものと想像がつくのに、全体としては現代的に見えることが不思議なバランスを生んでいる。
合成だと種明かしされても、冷めるどころかますます魅力的だ。


地上の生活




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