2011年12月31日

2011年観たもの聴いたもの

<映画>

ブラック・スワン [DVD]

あれも見逃したこれも見逃したと毎度悔やむけど、もうそれは自分の性格上しょうがないので、運よく観ることができた作品の中からのベスト4。

■ ブラックスワン
■ 名前のない少年、脚のない少女
■ 恋の罪
■ トスカーナの贋作

寝ないでちゃんと全部観れたならば「サヴァイヴィングライフ」も入れてキリよくベスト5にしたいところなんだけど(笑)
内容が面白くても体調のせいで寝てしまうことが相変わらず多いのは情けない。まあその程度の映画好きってことか。
あとは「監督失格」「ミスターノーバディ」あたりも印象に残った。
「冷たい熱帯魚」は震災の時期と重なったために気分的な理由で観ずに終わってしまったけど、「恋の罪」が重たいだけでないエンターテイメント性があったので、そのうち観たいと思っている。


<音楽>

一番のヘビーローテーションは間違いなく面影ラッキーホール「typical afair」。
でもあれは特殊すぎるというか一枚だけ挙げるのにはなんか違う気がするので…

今年はこれ。

■ Deerhoof / Deerhoof Vs Evil

Deerhoof Vs Evil

以前は少し気になるという程度のバンドだったけれど、今回フジロックに合わせてアルバムを買ってみた。
ここでこう来るか?という変化の激しいサウンドなわりにポップで親しみやすい。
ボーカルが日本人なので日本語の不思議な歌もあるし。
21世紀のオルタナティブロックという印象。

映画は4つなのに音楽はひとつだけなのは、新作あまり聴いてないからです。

去年の作品なので選ばなかったけどwarpaintも今年よく聴いたな。


<展示>

改装工事のため秋に休館に入った庭園美術館での「森と芸術」展が面白かった。
展覧会のことは前に書いたけど、その少し後にレオノーラ・キャリントンが死んだことを知った。
キャリントンはこの「森と芸術」展に一枚出ていたし、その前日に行った恵比寿のLIBLARIE6での女性シュルレアリスト展でも展示されていた。

彼女が死んだのはちょうど恵比寿に行ったその日だったので、不思議なタイミングだった。

Leonora Carrington: Surrealism, Alchemy and Art

2011年12月23日

映画メモ 2011年7~12月

■ 甘い罠(2000)
■ 静かなる一頁(1993)
■ エッセンシャル・キリング
■ イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
■ モールス
■ 映画史特別編 選ばれた瞬間(2005)
■ ツリー・オブ・ライフ
■ ルナシー(2005)
■ アリス(1988)
■ 監督失格
■ サヴァイヴィングライフ
■ 惑星ソラリス(1972)
■ 恋の罪
■ サルトルとボーヴォワール
■ 木漏れ日の家で
■ ブリューゲルの動く絵
■ プース・モーメント(1949)
■ スコーピオ・ライジング(1963)
■ K.K.K.Kustom Kar Kommandos(1965)
■ ルシファー・ライジング(1980)
■ 人造の泉(1953)

2011年12月14日

現代音楽の入口

今年は現代音楽に興味を持ち始めた。

ぼくの中ではロックやポップスのアヴァンギャルドな部分の延長という感じなのだけど、CDショップではそれまで行くことのなかったクラシックのコーナーに行ったりしている。

でもそういうのに興味が出るずっと前(10年くらい前)、ひょんなことから現代音楽のCDを2枚だけ買ったことがある。
ほとんど聴かずに棚で眠っていたその2枚を今年になってひっぱり出して聴いてみたらすごくいい感じで、ちょくちょく聴いている。
自分にとってカギになるアルバムかも。



Tabula Rasa

一枚目は旧ソ連エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトの「タブラ・ラサ」。
これを買ったのはちょうど10年前の2001年で、ある人から教えてもらった。
演奏はギドン・クレーメルとキース・ジャレット。

(曲目)
1. フラトレス
2. ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
3. フラトレス
4. タブラ・ラサ

長回しの映画を見ているような気分になる。
一見動きのない写真のようだけど、ゆっくりと時間が流れがあって何かの気配がある、みたいな。
ちょっと聴くのに覚悟がいるというか静かな気持ちの時しか聴けない。




ル・シネマ~フィルム・ミュージック

もう一枚は映画音楽を集めた「ル・シネマ」。
これもギドン・クレーメルの演奏というのは何かの縁か?
これは上記のペルトを買うよりもさらに前の2000年くらいだったかな。
渋谷のタワレコの地下フロアでクリアランスセールをやると訊いて意気込んで行ってみたら、クラシック限定のセールだったのだった。
何も買わずに帰るのも悔しいので、無理矢理これを買った(笑)
チャップリンが写ってるジャケがきれいだし、クレーメルの名前は知っていたので。

いろんな表情の曲があって、こっちの方が気軽に聴ける感じ。

(曲目)
1. 「モダン・タイムス」~スマイル(チャップリン/オジャーマン編)
2. 即興詩(センチメンタルな悪魔)(ニーノ・ロータ)
3. 映画「サーカス」によるファンタジー(ドゥナエフスキー)
4. 「エンリコ4世」~タンティ・アンニ・プリマ「何年も前に」(ピアソラ)
5. ノスタルジア-アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-(武満徹)
6. 「日没」~アブシャロムの死とタンゴ(デシャトニコフ)
7. 「馬あぶ」~ロマンスop.97a-8(ショスタコーヴィチ/フォルトゥナトフ編)
8. 屋根の上の牡牛(シネマ・ファンタジー)(ミヨー)
9. ラグ-ギドン-タイム(カンチェリ)
10. 「愛のない愛人たち」~即興詩ニ短調(ニーノ・ロータ)

これは映画に詳しければもっと楽しめるだろうな。

2011年12月1日

stu mead



こんな絵を描く人のコミュニティをミクシイで作ってみたので、こっちでも紹介します。
(追記2012/5/21:2月にミクシイは退会してしまいました…;)



stu mead(ストゥ・ミード)

1955年アイオワ生、現在はドイツで活動する画家 。

少女たちを主役に性的タブーを扱いながらも、メルヘンチックでポップな作風。

危険な子どもたちという点からバルテュスを連想したが、女の子に好き放題やらせるという偏った拘りが感じられる。
もうヘンリー・ダーガーに匹敵しそうなくらいの完璧な妄想世界。

重度の障害を持っているそうで、それも制作の動機と関係するのだろうか?

オフィシャルサイト

2011/11/29~12/28
中野ペイ*デ*フェ店内で展示中

2012年春には中野タコシェでも展示&作品集刊行予定

過去には「Devil's Milk~悪魔のミルク~展」(ヴァニラ画廊/2005年)

2011年10月31日

追悼 バート・ヤンシュ

It Don't Bother Me

ギタリストのバート・ヤンシュが今月亡くなった。67歳。

英国トラッドロックのグループ、ペンタングルのメンバー。
ニール・ヤング曰く「アコースティックのジミヘン」。

もう10年以上前にアコースティックギターに挑戦していた時期があって、無謀にも彼の曲をコピーしようとした思い出がある。
ボブ・ディランが今70歳だけど、バートにもまだまだ弾いてほしかった…。

大体ギター少年というのはエレキをやってる子が多いから、こんなギタリストは知りもしないだろう。
フォーク派だったとしてもバート・ヤンシュはかなり渋い存在かも。

けど彼のときに激しいつまびきはロックを感じさせる。
トラディショナルに関心をもつきっかけにもなった。

バート・ヤンシュを知ったのは、レッド・ツェッペリンのBlack Mountain Sideという曲の元ネタであるBlack Water Sideという曲をやってる人だったからだ。

ぼくは結局ギターがあまり上達せずにやめてしまって、表現手段を絵に変えて現在に至る。
ギターやめてからはバートのソロよりもペンタングルをよく聴いてたけど、もう再結成できないなぁ。

2011年10月13日

マリアの心臓 閉館

KATAN DOLL fantasm―天野可淡人形作品集

マリアの心臓が23日で閉館してしまうので、先週行ってきた。

マリアの心臓は、渋谷の地下にある人形博物館。

天野可淡の作品が日本で唯一観られる他、
清水真理や恋月姫などの人気作家の作品から
昔の市松人形やフランス人形までが所狭しと並んでいる。

濃すぎて好き嫌いは分かれると思うけど、
とても渋谷とは思えない異空間にはまる人ははまったはず。
マリリン・マンソンやティム・バートンが来たこともあるらしい。

ぼくは頻繁に通うほどのファンではなかったけど
07年に初めて入って衝撃を受けて以来何度か足を運んだ。
行く度に自分の感性を鍛えられるような思いだった。

それぞれの人形がすばらしいのはもちろんだけど
コレクションするという行為も立派な表現だと思った。

人形はこれからもどこかで見る機会があるかもしれないけど、
あの空間はもう再現されないだろうな。

本当に残念・・!ありがとうございました。

(画像は天野可淡の作品集。実物はすごかった!) 


 

2011年10月3日

this mortal coil - box

 
This Mortal Coil

来月4ADから発売されるthis mortal coilのボックスセット。
予告映像も公開されている。
ロゴが変わったね。
あと帯みたいなのが気になる。

*

こっちのブログのテンプレートも変えてみました。
 

2011年9月30日

魔術★錬金術展

 
アートコンプレックスセンターでの魔術・錬金術展に行ってきた。
ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂の3人展。

住宅街の中にあるややマニアックなこの会場、
初めて行ったけど意外と広いので驚いた。
見ごたえあって楽しかった。

写真撮影もOK、ポストカードのプレゼントありと
なんだか太っ腹。

いくつか携帯カメラで撮ってきた。


シュヴァンクマイエル


エルンスト(フロッタージュ)



上原木呂



上原木呂という人は知らなかったけど
完全にエルンスト「百頭女」の血を引いてる感じだった。

シュヴァンクマイエルも「百頭女」のオマージュ的なことやってるけど
この人は本当に人気あるよなぁ。
展覧会はこれ以外にも今年既にチェコセンターとラフォーレでやってるし
新作映画も公開されて雑誌でも特集されて。
こんなに変態な作品ばかりなのに不思議だよ。
いやぼくも好きだけど。
 

2011年9月16日

「地下室の森」リニューアル

 
 
作品倉庫「地下室の森」をちょこっとリニューアル。
画像が大きく表示できるテンプレートに変えてみました。

2011年8月28日

新作




こんなの作った。
ここ半年にインプットしたものをアウトプット。

撮影がうまくいかない。
試行錯誤してるんだけどなぁ。

2011年8月19日

Destroy All Monsters Magazine

Destroy All Monsters Magazine

デストロイ・オール・モンスターズの新刊。
おそらく昔出していたジンを集めたものだと思う。
90年代に、コーネリアスがビジュアルを真似したことでも有名な
GEISHA THISという強烈な作品集があったが
それの増幅版といった感じ。
GEISHA THISほど印刷・紙質には凝ってないけど
今回はボリュームに圧倒される。

さっき投稿したコラージュ本とは違い
明らかにこっちはワクワクする感じがあるんだな。
計算なしの暴力的なノリ。

値段も手ごろ。

Cutting Edges: Contemporary Collage

Cutting Edges: Contemporary Collage

様々な作家によるコラージュを集めた作品集。
パラパラ捲ってみたところでは
どれも手作り感がありデザイン性の高いコラージュばかり。
良くできてるんだけど
自分がやりたいのはこういうのじゃないんだよな、と思った。
シャレてるけど控えめな表紙からも窺える毒のなさ。
ぼく自身コラージュという手法に
執着がなくなってきたせいもあるかもしれない。

好きじゃないなら掲載するなって話だけど(笑)
創作意欲がないこの頃
考えさせられた一冊ということで。
 

2011年8月3日

FUJI ROCK FESTIVAL '11



いやいや今年のフジロックはきつかった。
2日目の午前中まではずっと雨で
足元はグチャグチャ。
その後も太陽がほとんど出ない。
5年目で慣れてるからまだいいけど
体力的にも精神的にも天候に影響されてしまう。

しかし、ネットでニュースを見ると新潟は大豪雨。
こっちも降ってるけど豪雨まではいかない。
テレビじゃないからいまいち実感がわかないのだが
大変な被害が出ているらしく
同じ県内でのフェス開催にちょっと複雑な気分になった。

■ 7/28
例年とほぼ変わらない時間に東京を出たのだが
シャトルバスに早め(12時45分くらい)に乗れて
テントもわりといい所に建てられた。
チケット売れてないのかなとちょっと心配。

レイハラカミさんの訃報に驚く。

前夜祭は個人的には当たりなし。
後で知ったけど、1発目のベラキスというバンドは
リンゴ・スターの孫娘がやっているんだってね。

■ 7/29
THE PAINS OF BEING PURE AT HEART @RED
シューゲイザーの新世代バンドとのことだが
まっすぐでポップなロックバンドという印象。
もうちょっとひねってる方が好みだな。
けど轟音ギターをライブで聴くのは気持ちいい。

GRUFF RHYS @RED
ポップでサイケで引き出しがいっぱいある。
リラックスした楽しいライブだった。
スーパー・ファーリー・アニマルズとしての
ステージも観てみたいな~。

DEERHOOF @RED
立て続けにレッドマーキーだが
好きなバンドはここに出ることが多いのだ。
次の展開が読めない奇妙な演奏と
ポップな面が両立した楽しいバンド。
CDじゃわからない肉体感が伝わる演奏だった。

HANGGAI @AVALON
全然知らなかったモンゴルのロックバンド。
ライターの岡村詩野さんがツイートしてたので
観に行ってみた。
全員民族衣装で、音楽も民族音楽がベースだが
そこにエレキギターやロック的歌唱が混じる。
アップテンポな曲からはポーグスも連想させられ
なかなか新鮮だった。
しかし最もロックだったのは
後半モンゴル相撲の衣装で出てくる
ボーカルのオッサン(若いのかもしれないが)の
動きと顔と腹の出方(笑)
曲間にいろいろ叫ぶのがモンゴル語なので
何言ってるのかさっぱりわからないのだが
客席は異様な盛り上がり。
たぶん僕以外の客のほとんども
このバンドを知らなかったに違いないのに
こんなに盛り上がってることに感動した。
フジロック以外ではあり得ない光景だと思った。

CSS @WHITE
なんも目新しさのないニューウェイブでディスコな音だけど、
やっぱりこういうのはすぐ耳になじむし楽しい。
今後もっと曲のバラエティーが増えると面白いかな。

COLDPLAY @GREEN
後ろで座って鑑賞。
ファンじゃないけど、これが愛されるのはすごく納得。
細かい音作り以前に、ソングライティングが
とてもしっかりしているなあという印象。
花火まで飛び出すとても金のかかった演出だった。

WASHED OUT @RED
アルバムのジャケットがきれいだったので
名前を覚えていた新人ユニット。
良くも悪くもものすごく完成された「製品」という感じ。
ちょっとこの時の気分には合わなかった。

Kensington Hillbillys @苗場食堂
何の変哲もないカントリー音楽で
クラブ系の爆音の後だと妙に安心する。
歌詞は分からないので
ひょっとしたら穏やかじゃないことを
歌ってたのかもしれないけど(笑)
苗場食堂に外人が出てるのは初めて見た。

■7/30
G.LOVE&SPECIAL SAUCE @GREEN
こういうのも昔は聴いてたんだけど、今や遠い世界。
フジロックに似合うバンドだな。

BEST COAST @RED
最初はすごく好感を持ったんだけど
単調というか、もうちょっと起伏があると好きかもしれない。

BATTLES @GREEN
踊ってる人の多さにびっくりした。
これだけ最先端であまりキャッチーとも思えない音楽なのに
グリーンステージの後ろの方まで踊ってる。
みんな踊るの好きなんだな。

TODD RUNDGREN @HEAVEN
素晴らしかった!今年のベストかも。
高音もしっかり出る見事な歌唱力。
スローな曲とアップテンポの曲がうまく配置されて
飽きない選曲。
予習としてベスト盤をちょこっと聴いたくらいだったので
これからもっと聴きこんで見ようかなと思った。
それにしてもHello It's Meやんなかったな~。

MARC RIBOT Y LOS CUBANOS POSTIZOS @ORANGE
最初は思ったより普通に聞こえたんだけど、
マーク・リボーのギターソロ(+ベース、パーカッション)の
シンプルな曲を聴いて、やっぱり奇妙な魅力のある人だなと思った。
一部しか観れなかったのが残念。

faces @GREEN
これをちゃんとトリに持ってくるフジロックは
歴史に対するリスペクトが感じられて好きだ。
とは言え、ミック・ハックネルが歌う今回の再結成に
なんとも素直に喜べない気持ちでいたのも事実。
でも、メンバーが出てきた途端にそれは吹っ飛んだ。
ミック・ハックネルすごく華があって似合っていたと思う。
僕はリアルタイムで聴いてないからそんなもんか。
ロン・ウッドがステージ上で完全に一人でプレイする
贅沢なシーンもあったが
みんな「ストーンズでも来てよ」と思ってるんじゃないかな多分。
でもフェイセズ、トリに合っててすごくかっこよかった。
オレンジのコンゴトロニクスと被ったのは痛いけど。

■ 7/31
WARPAINT @RED
今年一番観たかったバンド。
これはとにかく好みすぎる!
よくXXと比較されてるけど
こっちの方がドロドロした感じで好みだ。
色で言うと赤と黒かな。
でもこれはグリーンのキルズと被ってしまった。

BEACH HOUSE @RED
これも素晴らしい。
CD聴いたときはちょっと地味な感じもしたけど
優しく包み込むような音世界と切ないメロディー。
夕暮れに外のステージが似合いそう。
事情により途中までしか観られず残念。

MOGWAI @GREEN
これまた素晴らしいのが続く。
前の方で爆音を聴きたかったので
ずっと泥沼にはまって観てたら足が冷えてしまったけど
このバンドはライブで聴けて特に嬉しい。
新作のRano Panoいい曲だなぁ。

YMO @GREEN
高橋幸宏は晴れ男らしいが、
この日は本当にあまり降らなかった。
即興で始まり、その後のヒット曲群も
とても今風に大人の演奏で聴かせる。
トークが全くなかったのが少し寂しいな。
テクノポリスもやってほしかったな~。
でも楽しかった!

Wilco @WHITE
ケミカルは観ないでこちらを選んだ。
ウィルコってなぜか一枚目のアルバムだけ持ってて
その程度の認識しかなかったけど
ここまでオルタナティブになっているとは。
意表を突かれて面白かった。
メンバーみんなやりたい放題な感じ。
オルタナティブといってもあくまでもちゃんと歌があり
jejus etc.では客席みんな合唱。
MCで「俺はあまり喋らないから、まあ曲を聴いてよ」
みたいなこと言ってたのにもすごく好感が持てた。

2011年7月21日

Christian Vogt~写真家はこの人?

Christian Vogt in Camera: Eighty-Two Images by Fifty-Two Women

先日レコ屋をぶらついていたら、スウェードのアルバムが
デラックスエディションで出ているのを発見した。

デラックス盤を買うようなファンではないのだが
スミスの影響を受けたB級ポップなこのバンドは結構好きで、
高校生の頃にtrashという曲がヒットしていたのをよく覚えている。

で、音楽のことはともかく、
2枚目のアルバムdog man star(1994)のジャケットのが
前から気になっていたのだった。
裸の男がベッドの上にいるなんとも怪しい写真だ。

3枚目と4枚目のデザインをピーター・サヴィルが手掛けたのは
知っていたが、この2枚目は謎だった。
昔ワゴンで買ったデラックスじゃないCDは持ってるけど、
そのブックレットを見ても分からない。

それで検索してみると・・
デザインはオアシスのアルバムも担当した
Brian Cannonという人らしいのだが
問題はここで使われている写真だ。

photographとして何人かのクレジットがある。
多分ブックレットの中の写真も含めると
数人が関わっているってことなんだろう。

その先頭に表記されているChristian Vogt(クリスチャン・フォクト)。
検索すると、このジャケに近い雰囲気のヌード写真がヒット。
日本語の情報もあるし写真界ではわりと有名みたいだ。

これがスウェードのジャケットに使われた写真家なのか
まだ断定はできないので
知ってる人がいたら教えてください。
でも、とりあえず好きなタイプの写真家を発見できた。



上の画像はクリスチャン・フォクトの作品集。
下のはスウェードのアルバム。

ドッグ・マン・スター(コンプリート・エディション)(DVD付)

2011年7月19日

映画メモ 2011年4~6月


原田芳雄さんが亡くなったそうだ。

毎日酷く暑いけど今日は台風の影響か少しはマシなので
3か月分の映画メモをやっと更新する。

大したことは書いてないけど
ネタバレがないとは言い切れないです、念のため。
(というか、どのくらいのレベルからを
ネタバレと言うのかがわからない。)


■ わたしを離さないで
臓器提供という重いテーマながら悲しい気分にはなるけどグロい描き方ではなく、映像もきれいで、とても心に残るSF作品。
ただ、倫理的にあってはならない設定がこの物語の中ではなぜ成立しているのか、もっと説得力が欲しかった。
原作を読めばすっきりするかな?

■ 引き裂かれた女
昨年他界したクロード・シャブロルの遺作。
と言っても初めて観る監督なんだけど。
余計な飾り気のない見せ方の三角関係のサスペンス。
場面が変わるときに一瞬流れる音楽とかが妙に古く感じられたけど、わざとなのかな?
タイトルをピンクで大きく出したチラシが印象的。

■ 名前のない少年、脚のない少女
とにかく映像が美しい!
常に霧に包まれているような空気感。
ときどき挿入されるアコースティックな音楽もとてもよく合っていた。

■ SOMEWHERE
スターとしての虚しい日々を送る主人公の娘とのかけがえのない時間が淡々と描かれ、写真集をめくっているような気分になる。
少し切なくて暖かい映画。
ソフィア・コッポラの子供時代が反映されてる。

■ ブラックスワン
これはみんなよかったって言ってるけど断トツで面白かった。
息つく暇もないストーリー展開とナタリー・ポートマンの演技力に驚く。
前情報をほとんど知らずに軽い気持ちで観に行ったので狂気じみた後半の流れはちょっと怖い感じもした。
さらに主人公の性格にすごく自分と共通点があり、すごく重ね合わせて観てしまった。
まあ自分はこんな優等生じゃないけど(笑)
型を破ることが苦手な真面目な性格をいかに乗り越えるのか。
自慰行為のシーン等、自分がもし女だったら?ということまで想像させられるし、
背中を傷つけてしまう主人公の悪癖は自分の神経症とダブってくる。
傷口から黒い羽が生える瞬間には良くも悪くもゾッとした。
ラストはある意味羨ましいな。
エンドロールもかっこよかった。

ちなみに深夜の新宿バルト9で観たらポスターをもらえた。

■ 劇場版神聖かまってちゃん
これは友人から誘われて観に行った。
かまってちゃんは大好きなんだけどこの映画が彼らの魅力にどこまで迫っているのかはやや疑問が残る。
「非リア充」をもっとリアルに描いてくれないと。
でも、そういう題材を意識しなければドラマとして普通に楽しめた。

■ エンジェルウォーズ
予告編の映像がきれいだったから観たけど、
これはちょっとなぁ・・。
RPGのようなストーリーが音楽PVのようなノリで展開し話に深みがないので、後半寝てしまった。
若い子向け?

■ キッズオールライト
レズのカップルとその子供という設定が面白い。
でもこれ、精子提供をした男があまりにも救われないのがなんだかなあ。
だからタイトルはハマってる。(でもなんで日本ではAREを抜くの?)
娘役がとてもかわいい。

■ ゲンズブールと女たち
ゲンズブールとかストーンズみたいな「汚いけどかっこいい」男に憧れるけど自分はそういう素質ないんだよなぁ。
あまり重くないエンターテイメント性のある伝記もの。
どうでもいいけど、最初の方でゲンズブールのでかい顔の人形が出てくるんだけど、キュアーのwhy can't I be you ?のPVに出てくる変な人形を思い出してしまった。

■ ポンヌフの恋人
20周年記念、だけど観るのは初めて。
映像も話も美しい。
小さいカレンダー型のパンフレットを買えばよかったかな。
近くのマナーの悪い客とか体調とかあまりいい状態で観ることができなかったのでまた観たい。

■ クロエ
途中で話がひっくり返っちゃうようなこういう展開は好み。
蒸し暑い日に観る雪の風景は不思議な印象を残す。
本作中でレイズド・バイ・スワンズというバンド
が登場しダウナーな音を奏でている。
カナダで実在するバンドらしくYOUTUBEであらためて聴いてみたけど、ちょっとぼくにはきれいすぎる感じだった。

■ ミスターノーバディー
偶然と必然、物事を選択するということ、それらが作りうる幾通りかの人生。
時間や宇宙とは一体なんなのか。
普段ぼくがよく考えてしまうことをそのまま映像化したような超大作SF。
なんだか孤独な気分になるけど面白い作品。
すごい金かかってそうな映像が圧巻でもっと大きなスクリーンで観たかったと思う。

2011年7月3日

モホイ=ナジ

In Focus: Laszlo Moholy-Nagy : Photographs from the J. Paul Getty Museum (In Focus (J. Paul Getty Museum))

モホイ=ナジ・ラースローはバウハウスの教師をしていた
構成主義の写真家。ハンガリー出身。

神奈川近代美術館葉山館でこの人の展覧会が開催中で
カタログを本屋で見かけたんだけど、
コラージュ作品がなかなか面白い。

カタログは本人のポートレートが表紙で
あまり魅力を感じないので
コラージュが表紙になってるのを
検索して貼ってみた。

ちなみに日本では表記が統一されてないようで
以前の表記は「モホリ・ナギ」だったりする。

葉山館はシュヴァンクマイエルのときに一度行って
海に隣接したいい所。
行くまでが面倒なんだけどね。
 
 

2011年6月24日

アリスが落ちた穴の中

アリスが落ちた穴の中 ~Dark Marchen Show!! [廉価版] [DVD]

かなり前から気になっている映像作品がDVDで出た(未見)。
不思議の国のアリスから着想を得た作品は
歌とかも含め古今東西いろいろありそうだが、
アリス役がマメ山田というのがすごい。

さらに気になるのは、アートブック付きDVDのデザインを
「夜想」のミルキィイソベが担当していることで。
この人のデザインが前から好きなんだけど
初回版450部はもう入手困難なのかな。

昔だったらこういうものにすぐ飛びついたものだけど
最近は物を増やしたくない気持ちが優先してしまい
いつの間にか在庫切れというパターンが多い。
だからこうしてブログにメモる。

本当は買った人に見せてもらいたいけど(セコいな)
そんな仲間もいないし。

上の画像は廉価版。
 
 

2011年6月6日

ヘンリー・フューズリ


Titania and Bottom Henry Fuseli 1790 - Quality A4 Print

「森と芸術」展で感動した画家、ヘンリー・フューズリ。

上の絵はアマゾンで検索して出てきたものだけど、展示されていたのは白黒の版画でこれとそっくりの構図の「真夏の夜の夢」という作品だった。

いろんな所にいろんな形で人物(?)が隠れていて、見れば見るほど発見がある。

18世紀~19世紀の人なので最初の方に展示されていた。

2011年6月5日

挿絵画家たち


The Garden of Paradise II Edmund Dulac 1911 - Small Metal Wall Sign

先月、庭園美術館の「森と芸術」展に行ってきた。
森というとまず思い出したのはルソーだが、いろんな時代のすばらしい作品がいっぱいで、美術館の建物の雰囲気にも合っていた。

その中で19世紀から20世紀初頭の挿絵画家を展示したコーナーがあり、あまり知らない世界だったので新鮮に感じた。

カイ・ニールセン、アーサー・ラッカム、エドモンド・デュラック等。
細密な線からは寺田克也などの現在の日本のイラストレーターを連想してしまった。

上の画像は展示の中にはなかったものだけど、デュラックの作品。

2011年5月1日

アイデア/特集:羽良多平吉

 
idea (アイデア) 2011年 05月号 [雑誌]

この雑誌は値段が高めなのであまり買わないのだが
(高めというのはただ貧乏だからで、値段に見合った内容ではあるけど)
今回は久々に購入。

羽良多平吉というと80年代の雑誌「HEAVEN」の
表紙のデザインの人という認識しかなかったのだが、
これも彼の仕事だったのか!というのがいろいろ紹介されている。

YMOの「ソリッド・ステイト・サヴァイバー」「公的抑圧」、
一年分の背表紙を繋げるとひとつの絵になる「ガロ」、
昔の「フールズメイト」、創刊当時の「クイックジャパン」、
稲垣足穂や松岡正剛の単行本デザイン、演劇のポスター・・。

明らかに杉浦康平の影響を受けていそうだけど
独特の色使いにはかなり新鮮味を感じる。

ポップでカラフル。
でも横尾忠則や田名網敬一とはまた違う。

毎号のことながら、特集そのものの編集も凝っていて
上の画像では伝わらないけど
表紙の文字がエンボスになっててキラキラ光ったり、
ページによって紙質や紙のサイズが変化する製本。

丸一冊も使って取り上げられることは珍しいから
資料としても一作品としても貴重な1冊になりそう。
 
 

2011年4月16日

十蘭万華鏡

  十蘭万華鏡 (河出文庫)

本屋で目にとまったこの装画は北川健次の作品。
本を読めるくらいのエネルギーがほしいこの頃。
 
 

2011年4月13日

ヴァーニャ・ズーラヴィロフ作品集

Vania
丸尾末広は好きだけど、山本タカトは好きになれない。
どっちも好きという人の方が多そうだけど、
その山本タカトからの影響をはじめ
日本っぽいモチーフが入った作品を作るヴァーニャ・ズーラヴィロフは
1980年ロシア生まれの画家。ぼくと同世代なんだ・・・。
日本のアニメが外国で受けたりしてるけど、
こういった外国人の目を通過した日本を見るのって楽しい。

まあ日本ぽさばかりを求めてるわけではないだろうけど
気になる画家の、最近本屋で見かけた画集。
 
 
 

映画メモ 2011年1~3月


最近は携帯に依存してしまってPC見なかったり地震でしばらくテンションが下がってしまったりで、ブログの停滞ぶりに拍車がかかってしまった。
でもアウトプットの場として続けたいとは思ってりる。


ここ3カ月で映画館で観た作品と、簡単な感想を。
ちなみにこの期間中に恵比寿ガーデンシネマが休館、渋谷シネセゾンが閉館。


■ ノルウェイの森
村上春樹のファンではないのでセリフが気に入らなかったりする部分もあるけどこの監督は好き。
映像や時間の流れ方が自分に合っている。
音楽もよくてCANのMary Mary~が大音量でかかるのが嬉しい。
  
■ キックアス
連載漫画を一気に最後まで読んだような楽しさ。
マイスペースでヒーローになるあたりがとても現代っぽい。

■ ゴダールソシアシスム
ノーコメント。
ゴダールのことで語られるのが嫌いだし
まして自分で語りたくないし語れるわけもない。

■ デューデート
こういうバカ映画をはじめて映画館で観たけどなかなか面白かった。
ピンクフロイドのHEY YOUを久々に聴いた。

■ ウッドストックがやって来る
ウッドストックが実現するまでの様子。
希望の影に悲しみも見えて気持ちが温かくなる。
フジロックをつい思い出す場面も。

■ 再会の食卓
地味だけど和む映画だった。
料理がうまそうに見える映画。

■ ハーブ&ドロシー
夫婦のアートコレクターのドキュメンタリー。
自分らの目と足だけで集めている様がかっこいい。
ただ残念なのは集めている作品がぼく好みではないところ(笑)

■ トスカーナの贋作
ほとんどが二人の対話で構成されているぼく好みの映画。
本物と偽物というテーマもとても考えさせられるものがある。
ややこしくはないけど謎めいた終わらせ方もいい。
この3ヶ月の中でマイベスト。

■ デストロイ・ヴィシャス
しょうもないギャグの連発についていけない所もあるけど、壊すことと生まれることが隣り合わせであることを示してくれた。
鳥肌実が思ったよりもオッサンになっていた気が・・(笑)

■ ブンミおじさんの森
泉のシーンがとても美しかった。
ラストで使われている音楽には非常に不満。

■ ヒアアフター
これを観たのは震災の直前だったが
津波のシーンがあるために現在は上映中止。
映画自体はよかったと思う。

■ ソーシャルネットワーク
一度観ようとしたら満席だったので結局だいぶ遅れて観た。
フェイスブックには馴染みがないし自分は頭良くないので彼らに親近感が湧かない。
とは言え、モテない主人公の冷めた態度やトレント・レズナーの音楽等に惹かれる。

■ アンチクライスト
自分の乏しい映画体験の中で最初に衝撃を受けたのが昔テレビで観た
「エレメント・オブ・クライム」なので思い入れのある監督だ。
毎度かもしれないが、かなり重いという評判なので一応覚悟してたけど別に気が滅入ったりはしなかった。
「冷たい熱帯魚」の方がよっぽど怖そうだよ(観てないけど)。
ぼくにとっては映像や空気感がほとんどすべてで意味は求めないのでむしろ心地よかった。
山小屋でドングリが落ちる音がするシーンが一番印象に残った。
 

2011年3月30日

ELEPHANT MAGAZINE

Elephant: The Art & Visual Culture Magazine: Issue 5: Winter 2010-11

オランダのFRAMEが発行しているヴィジュアル誌。
今号では17人のコラージュ作家の特集があり
それが面白かったので買ってみた。

やっぱアマゾンの方が安いなぁ。

前の号では、大好きなヴォーン・オリバーの小特集を組んでたし
今後も注目したい。

2011年2月24日

ジョゼフ・コーネルの伝記

 
ジョゼフ・コーネル — 箱の中のユートピア
 
ジョセフ・コーネルの伝記。
かなり厚みがあって値段も高めで・・
興味はあるけど、まだ手が出ない感じ。

最近本を読むエネルギーがないんんだよな。

 

2011年2月13日

展覧会メモ

~2/27 : 小谷元彦@森美術館
~2/27 : 北川健次@ライブラリー6
~2/27 : 谷敦志@ポスターハリス
3/7~19 : パゾリーニ・オマージュ@ヴァニラ
3/10~22 : エコール・ド・シモン@紀伊国屋画廊
~3/27 : 20世紀のポスター@庭園美術館
~3/27 : 山下菊二@神奈川県立近代美術館鎌倉別館
~4/1 : シュヴァンクマイエル@チェコセンター
~4/17 : ハートビート展@ワタリウム
~5/9 : シュルレアリスム@国立新美術館

2011年2月7日

謎だったサントラ

I Figli Chiedono Perche - O.S.T.

タワレコのお正月セールで買ったエンニオ・モリコーネによるサントラ。
作曲者名&ジャケ買いしたものなので
どんな映画なのか調べてみたら日本未公開作品だそう。

ニノ・ザンキンという監督で、1972年の作品らしい。

テーマ曲がとてもメロディアスかつドラマチックで
映画音楽に親しんでいない分、とても新鮮だった。

とは言え、テーマ曲のバージョン違いが無数に入っているから
通して聴くのは辛いものがあるのだけど。

今回調べてみて、モリコーネの多作ぶりや
サントラマニアの人のブログなどを知り、深い森の入口を見たような気分。

観てない(観られない)映画の音楽を聴くのも
想像力を刺激されるので楽しい。

 

2011年2月6日

ACNE PAPER

Acne Paper Issue 7 Winter 2008 / 2009

スウェーデンのブランドACNEが2005年から
年2回のペースで発行しているファッション雑誌。
A3くらいの大きさでマットで丈夫な紙質、
背表紙のない製本が目を引く。

制作用にときどきセールで輸入雑誌を買うのだが
これはすぐに切り抜く気になれず、自分に甘さを感じた。

なお買ったのは画像とは別の号で、290円での入手。


 

2011年1月31日

JOY DIVISION / PLUS MINUS

PLUS MINUS -LTD- SINGLES 1978-1980(7 inch Analog) [7 inch Analog]

1. A. 'Warsaw' B. Leaders Of Men
2. A: 'No Love Lost' B: 'Failures'
3. A: 'Digital' B: 'Glass'
4. A: 'Autosuggestion' B: 'From Safety To Where'
5. A: 'Transmission' B: 'Novelty'
6. A: 'Atmosphere' B: 'Dead Souls'
7. A: 'Komakino' B1: 'Incubation'B2: 'As You Said'
8. A: 'Love Will Tear Us Apart' B: 'These Days'
9. A: 'She's Lost Control' (12-inch Version) B: 'Love Will Tear Us Apart 2' (Pennine Version)
10. A: 'Isolation' B: 'Heart And Soul'

暮れにリリースされていたジョイ・ディヴィジョンの
7インチシングル・ボックスセット。

2011年1月28日

4AD evening @ O-East



4ADの30周年を記念したイベントに行ってきた。
同レーベルから3組の来日。

最初はAriel Pink's Haunted Graffiti 。
なんか70年代にいそうなレトロな感じを受けた。
ボーカルの人もグラムロックのようなキラキラなジャケット着てるし。
ソウルやファンクを取り込んだロックバンド、と言うだけでは説明できない、独特なバンドだった。

次が若手では注目度の高いDeerhunter 。
最新のシューゲイザーとして紹介されることが多く轟音を聴けばそれは納得なんだけど、マイブラとかと違って断然明るい。
いかにもアメリカのバンドという感じ。

トリはBlonde Redhead 。
最初の2組にも好感は持っているんだけど
今回は見たかったのはこれ。
07年のフジロック以来。
2か月くらい声が出なくて絶望していたとのことで前半は少し調子悪そうな感じもしたけど、後半にかけて盛り上がり、
CDでは聴けない轟音がたくさん聴けて素晴らしかった。

4ADと言えば80年代はCocteau Twinsに代表される暗く耽美な世界がレーベルカラーとしてあって、その後アメリカ産を導入して多種多様になってくんだけど、当初のイメージが好きな人は今でも多いと思う。
Blonde Redheadはそれを意識してるわけじゃないのかもしれないが当時の4ADの雰囲気によく似ているのだ。
04年に4ADに移籍してからは特にそう思う。
30周年のイベントでそういう影を感じられて嬉しかった。

セットリスト(順番は間違ってるかも)
Black Guitar
Here Sometimes
Dr.Strangeluv
Spring By Summer Fall
Oslo
Will There be Stars
In Particular
Falling Man
Not Getting There
Meldody of Certain Three
23

Spain

アンコールは半分以上人が帰っちゃってからだったので
思わず前の方に行ってしまった。

2011年1月27日

GLAMOUR INTERNATIONAL MAGAZINE

    










ちょっと前の話だけど
青山ブックセンターの新春セールで買った雑誌。
怪奇幻想な雰囲気で、安かったので買ってみた。

イタリアのものらしく、上の画像のものは1992年と記されていて
古本市でもないのに随分古い。
同じ雑誌をもうひとつ買ったけど、そっちは1989年だった。
本屋の事情が分からないけど
ずっと在庫として残ってたってことなの?

検索しても日本語の情報が出て来ないので謎多し。

2011年1月18日

兎ジャケ

Hello Young Lovers

これもあったな。
一番わかりやすそうなのに浮かばなかった。
 

2011年1月14日

兎ジャケ

そういえば、こんなのもあったな。

Snowflake Midnight
 
 

2011年1月10日

新年&新作

  
Lookaftering

今年は兎年だからうさぎのジャケットを。
猫や犬はよく使われるけど
うさぎってわりとなくて、唯一思いついたのがこれ。

あらためて見たらあんまりうさぎっぽくないなぁ。
アシッドフォークの伝説の人、ヴァシュティ・バニヤンのこのジャケは
画家である娘が書いたものなんだって。

*******************************************************

ところで、久しぶりに「地下室の森」を更新しました。
http://u-forest.blogspot.com/
一年以上ほったらかしにしていたけど・・。

今年に入って作った新作「Into the Chaos vol.2」をはじめ、
昨年作ったコラージュ3枚(寡作にもほどがあるぞ・・)を追加。

このvol.1は、気に入ってくれた方がぼくにしては多くて
自分でも好きなやつなのですごく嬉しかった。

もともとシリーズ化を考えていたので、今回やっとふたつめを制作。
前のと印象は変わらないと思うけど、続けていく予定です。