2012年11月30日

ボブ・カルロス・クラーク

The Dark Summer

Bob Carlos Clarke は1950年アイルランド生まれの写真家。

商業写真寄りの作品もあるが、上の画像のような空気のものも多数ある。
特に人工着色した作品は色彩感覚が独特で、神秘的な雰囲気がある。

日本では80年代にトレヴィルから写真集が出たことがあるようだ。

さらにレコード関連で調べると、なんとオジー・オズボーンのこれとか↓
No Rest for the Wicked

ダムドのこれとか↓
Phantasmagoria

なども手がけているそうで、言われてみればなるほどである。
でもバンドのロゴが入っちゃうとかなり雰囲気変わるよね、特にメタル系は(笑)

オジーのジャケットの作品なんてよく見ればかなり好みなんだけど、レコード屋でこれが置いてあってもロゴのせいで素通りしそうだ。

そう言えば、ウィトキンの写真で首が二つ向かい合ってる作品がどこかの知らないバンドのジャケに使われていたけど、思いっきりラウド系のバンドロゴが入っていて残念だった。
ソウデックの写真もそういうのあったな。
イオネスコがスコーピオンズで使われていたのも最近まで気がつかなかったし。

メタルバンドのレコジャケって意外と侮れないですね。


地上の生活

オフィシャルサイト

2012年11月24日

アラーキーの特装本

Nobuyoshi Araki: Bondage

TASCHENから発売されたばかりのアラーキーの写真集"Bondage"の装丁がすごい。

和綴じ本3冊が木の箱に収まったこの画像、ブックデザイン好きとしては見てるだけでわくわくするね。

845部限定で、日本のAmazonでは扱っていない模様。

どんな性格で3冊に分けられたのか?
箱を閉じたときはどんな感じなのか?
箱の内側は布貼りなのか?

…等々、貧乏人は想像を膨らませるのみ(笑)


TASCHENのオフィシャルサイト

2012年11月17日

エロール・ル・カイン

キューピッドとプシケー

Errol le cain (1914-1989) は絵本作家。

シンガポールで生まれ、少年時代に日本、香港、サイゴン、インド等を訪れた。
彼の絵からは東洋と西洋の両方の影響が見られる。

多くの日本人は西洋からの影響に偏りがちで、僕もそうなので見習いたいところ。
そうやって東洋を意識するとわざとらしくなりそうだけどね。
子ども時代の体験というのは自然に消化されているから表現として強いのだろう。

日本語訳が多数出ていてカラフルな色彩が目を引くものが多いが、ここではあえて白黒の作品を掲載。
ちょっとビアズリーを思い出した。


地上の生活

2012年11月15日

ジョゼフィン・サカーボ

Pedro Paramo (Wittliff Gallery Series)

josephine sacaboは1944年テキサス生まれの女性写真家。

日本語の情報は少なめ。


オフィシャルサイト

地上の生活


2012年11月11日

Strings Of Consciousness/最近の音楽から

From Beyond Love

Tumblrネタばかりでマンネリ化しているので、久々に音楽の話を。



エレクトロニカとかシューゲイザーとかいう括りで紹介される音楽って、完成度が比較的高い反面、新鮮味がなく小ぎれいにまとまりすぎなものが多い。シャレているけどヤバさがない。嫌いじゃないけどあえて聴くほどの魅力がないんだな。

電子音だけでは生み出せない不安定な要素がほしい。かと言ってノイズの垂れ流しよりは、ほどほどにメロディーがあって、ギター以外の楽器も使ってくれるのが望ましい。

過去の音源を聴くのもいいが、新譜を体験したい。

このかなり偏った僕の要望に応えてくれるグループをやっと見つけた。



Strings Of Consciousnessという名のグループ。
Philippe Petitという人物が中心のフランスの大所帯バンドだそうだ。

ニューウェイブやフリージャズの要素を感じさせるアヴァンギャルドな5曲入り(最後の曲は20分近い)だが、ちゃんと歌がありメロディーがある。
特に一曲目の女性の声の曲に引き込まれた。

で、後からわかったのだが、ゲストボーカル陣が超豪華!
2曲目はカレント93のAndria Degens。
3曲目はワイアーのGraham Lewis。
4曲目はスロッビング・グリッスルのCosey Fanni Tutti 。
5曲目はリディア・ランチ 。
この異常な面子はわかる人にはわかるはず。
(ちなみに1曲目はJulie Christmas というシンガーで、知らなかったけどハードロック方面の人?)

中心人物のPhilippe Petitは別のユニットでも活動しているが、本作はStrings Of Consciousnessとしての三部作の中の第二弾だとか。

via : can club



このアルバムは個人サイトを通して知った。
今までは雑誌やラジオやレコード店で情報を仕入れてきたけど、もうそれだけじゃダメなんだなと本気で思った。
ネットを使って自力で探さないと。
自分の好みの偏りのせいもあるけど、時代が変わったんだな。

かつて定期購読するくらい頼りにしてきたミュージックマガジンのていたらくも時代のせいで、ああしないと売上がどうにもならないのだろう。
(一年前に買うのやめたけど、もっと早くやめればよかった 笑)


2012年11月10日

アンリ・アドリアン・タヌー

A3 Box Canvas 30cm x 42cm Tanoux Adrien Henri L Odalisque

Adrien Henri Tanoux (1865-1923)はフランスの画家。

この絵で見られる暗めの色調と、横たわった女というモチーフは僕の好みだけど、初期は農村で働く女性を描いた明るい色の絵が多かったようだ。


地上の生活

2012年11月6日

voice of DADA

Voices of Dada

大規模な改装が進んでいる渋谷のタワーレコード。
クラシックのフロアは7階に移動し既に改装が完了していて、アヴァンギャルドのコーナーも同じフロアに入ったようだ。
現代音楽と合わせて見られるので個人的に今回のリニューアルは気に入っている。
内装も以前より落ち着いた感じだし。

このCDはそのアヴァンギャルドコーナーに置いてあったもので、voice of DADA というタイトル通り、マルセル・デュシャンらダダイストのインタビュー(?)を録音したもの。
音楽は入ってなさそうな雰囲気だし、一体どんな人がこういうのを買うんだろうね?
美術史の研究をしてる人とか?
でもアヴァンギャルドと言うからには、こういう売れなさそうなものをどんどん置いてほしいですね。