2011年7月21日

Christian Vogt~写真家はこの人?

Christian Vogt in Camera: Eighty-Two Images by Fifty-Two Women

先日レコ屋をぶらついていたら、スウェードのアルバムが
デラックスエディションで出ているのを発見した。

デラックス盤を買うようなファンではないのだが
スミスの影響を受けたB級ポップなこのバンドは結構好きで、
高校生の頃にtrashという曲がヒットしていたのをよく覚えている。

で、音楽のことはともかく、
2枚目のアルバムdog man star(1994)のジャケットのが
前から気になっていたのだった。
裸の男がベッドの上にいるなんとも怪しい写真だ。

3枚目と4枚目のデザインをピーター・サヴィルが手掛けたのは
知っていたが、この2枚目は謎だった。
昔ワゴンで買ったデラックスじゃないCDは持ってるけど、
そのブックレットを見ても分からない。

それで検索してみると・・
デザインはオアシスのアルバムも担当した
Brian Cannonという人らしいのだが
問題はここで使われている写真だ。

photographとして何人かのクレジットがある。
多分ブックレットの中の写真も含めると
数人が関わっているってことなんだろう。

その先頭に表記されているChristian Vogt(クリスチャン・フォクト)。
検索すると、このジャケに近い雰囲気のヌード写真がヒット。
日本語の情報もあるし写真界ではわりと有名みたいだ。

これがスウェードのジャケットに使われた写真家なのか
まだ断定はできないので
知ってる人がいたら教えてください。
でも、とりあえず好きなタイプの写真家を発見できた。



上の画像はクリスチャン・フォクトの作品集。
下のはスウェードのアルバム。

ドッグ・マン・スター(コンプリート・エディション)(DVD付)

2011年7月19日

映画メモ 2011年4~6月


原田芳雄さんが亡くなったそうだ。

毎日酷く暑いけど今日は台風の影響か少しはマシなので
3か月分の映画メモをやっと更新する。

大したことは書いてないけど
ネタバレがないとは言い切れないです、念のため。
(というか、どのくらいのレベルからを
ネタバレと言うのかがわからない。)


■ わたしを離さないで
臓器提供という重いテーマながら悲しい気分にはなるけどグロい描き方ではなく、映像もきれいで、とても心に残るSF作品。
ただ、倫理的にあってはならない設定がこの物語の中ではなぜ成立しているのか、もっと説得力が欲しかった。
原作を読めばすっきりするかな?

■ 引き裂かれた女
昨年他界したクロード・シャブロルの遺作。
と言っても初めて観る監督なんだけど。
余計な飾り気のない見せ方の三角関係のサスペンス。
場面が変わるときに一瞬流れる音楽とかが妙に古く感じられたけど、わざとなのかな?
タイトルをピンクで大きく出したチラシが印象的。

■ 名前のない少年、脚のない少女
とにかく映像が美しい!
常に霧に包まれているような空気感。
ときどき挿入されるアコースティックな音楽もとてもよく合っていた。

■ SOMEWHERE
スターとしての虚しい日々を送る主人公の娘とのかけがえのない時間が淡々と描かれ、写真集をめくっているような気分になる。
少し切なくて暖かい映画。
ソフィア・コッポラの子供時代が反映されてる。

■ ブラックスワン
これはみんなよかったって言ってるけど断トツで面白かった。
息つく暇もないストーリー展開とナタリー・ポートマンの演技力に驚く。
前情報をほとんど知らずに軽い気持ちで観に行ったので狂気じみた後半の流れはちょっと怖い感じもした。
さらに主人公の性格にすごく自分と共通点があり、すごく重ね合わせて観てしまった。
まあ自分はこんな優等生じゃないけど(笑)
型を破ることが苦手な真面目な性格をいかに乗り越えるのか。
自慰行為のシーン等、自分がもし女だったら?ということまで想像させられるし、
背中を傷つけてしまう主人公の悪癖は自分の神経症とダブってくる。
傷口から黒い羽が生える瞬間には良くも悪くもゾッとした。
ラストはある意味羨ましいな。
エンドロールもかっこよかった。

ちなみに深夜の新宿バルト9で観たらポスターをもらえた。

■ 劇場版神聖かまってちゃん
これは友人から誘われて観に行った。
かまってちゃんは大好きなんだけどこの映画が彼らの魅力にどこまで迫っているのかはやや疑問が残る。
「非リア充」をもっとリアルに描いてくれないと。
でも、そういう題材を意識しなければドラマとして普通に楽しめた。

■ エンジェルウォーズ
予告編の映像がきれいだったから観たけど、
これはちょっとなぁ・・。
RPGのようなストーリーが音楽PVのようなノリで展開し話に深みがないので、後半寝てしまった。
若い子向け?

■ キッズオールライト
レズのカップルとその子供という設定が面白い。
でもこれ、精子提供をした男があまりにも救われないのがなんだかなあ。
だからタイトルはハマってる。(でもなんで日本ではAREを抜くの?)
娘役がとてもかわいい。

■ ゲンズブールと女たち
ゲンズブールとかストーンズみたいな「汚いけどかっこいい」男に憧れるけど自分はそういう素質ないんだよなぁ。
あまり重くないエンターテイメント性のある伝記もの。
どうでもいいけど、最初の方でゲンズブールのでかい顔の人形が出てくるんだけど、キュアーのwhy can't I be you ?のPVに出てくる変な人形を思い出してしまった。

■ ポンヌフの恋人
20周年記念、だけど観るのは初めて。
映像も話も美しい。
小さいカレンダー型のパンフレットを買えばよかったかな。
近くのマナーの悪い客とか体調とかあまりいい状態で観ることができなかったのでまた観たい。

■ クロエ
途中で話がひっくり返っちゃうようなこういう展開は好み。
蒸し暑い日に観る雪の風景は不思議な印象を残す。
本作中でレイズド・バイ・スワンズというバンド
が登場しダウナーな音を奏でている。
カナダで実在するバンドらしくYOUTUBEであらためて聴いてみたけど、ちょっとぼくにはきれいすぎる感じだった。

■ ミスターノーバディー
偶然と必然、物事を選択するということ、それらが作りうる幾通りかの人生。
時間や宇宙とは一体なんなのか。
普段ぼくがよく考えてしまうことをそのまま映像化したような超大作SF。
なんだか孤独な気分になるけど面白い作品。
すごい金かかってそうな映像が圧巻でもっと大きなスクリーンで観たかったと思う。

2011年7月3日

モホイ=ナジ

In Focus: Laszlo Moholy-Nagy : Photographs from the J. Paul Getty Museum (In Focus (J. Paul Getty Museum))

モホイ=ナジ・ラースローはバウハウスの教師をしていた
構成主義の写真家。ハンガリー出身。

神奈川近代美術館葉山館でこの人の展覧会が開催中で
カタログを本屋で見かけたんだけど、
コラージュ作品がなかなか面白い。

カタログは本人のポートレートが表紙で
あまり魅力を感じないので
コラージュが表紙になってるのを
検索して貼ってみた。

ちなみに日本では表記が統一されてないようで
以前の表記は「モホリ・ナギ」だったりする。

葉山館はシュヴァンクマイエルのときに一度行って
海に隣接したいい所。
行くまでが面倒なんだけどね。