2011年12月31日

2011年観たもの聴いたもの

<映画>

ブラック・スワン [DVD]

あれも見逃したこれも見逃したと毎度悔やむけど、もうそれは自分の性格上しょうがないので、運よく観ることができた作品の中からのベスト4。

■ ブラックスワン
■ 名前のない少年、脚のない少女
■ 恋の罪
■ トスカーナの贋作

寝ないでちゃんと全部観れたならば「サヴァイヴィングライフ」も入れてキリよくベスト5にしたいところなんだけど(笑)
内容が面白くても体調のせいで寝てしまうことが相変わらず多いのは情けない。まあその程度の映画好きってことか。
あとは「監督失格」「ミスターノーバディ」あたりも印象に残った。
「冷たい熱帯魚」は震災の時期と重なったために気分的な理由で観ずに終わってしまったけど、「恋の罪」が重たいだけでないエンターテイメント性があったので、そのうち観たいと思っている。


<音楽>

一番のヘビーローテーションは間違いなく面影ラッキーホール「typical afair」。
でもあれは特殊すぎるというか一枚だけ挙げるのにはなんか違う気がするので…

今年はこれ。

■ Deerhoof / Deerhoof Vs Evil

Deerhoof Vs Evil

以前は少し気になるという程度のバンドだったけれど、今回フジロックに合わせてアルバムを買ってみた。
ここでこう来るか?という変化の激しいサウンドなわりにポップで親しみやすい。
ボーカルが日本人なので日本語の不思議な歌もあるし。
21世紀のオルタナティブロックという印象。

映画は4つなのに音楽はひとつだけなのは、新作あまり聴いてないからです。

去年の作品なので選ばなかったけどwarpaintも今年よく聴いたな。


<展示>

改装工事のため秋に休館に入った庭園美術館での「森と芸術」展が面白かった。
展覧会のことは前に書いたけど、その少し後にレオノーラ・キャリントンが死んだことを知った。
キャリントンはこの「森と芸術」展に一枚出ていたし、その前日に行った恵比寿のLIBLARIE6での女性シュルレアリスト展でも展示されていた。

彼女が死んだのはちょうど恵比寿に行ったその日だったので、不思議なタイミングだった。

Leonora Carrington: Surrealism, Alchemy and Art

2011年12月23日

映画メモ 2011年7~12月

■ 甘い罠(2000)
■ 静かなる一頁(1993)
■ エッセンシャル・キリング
■ イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
■ モールス
■ 映画史特別編 選ばれた瞬間(2005)
■ ツリー・オブ・ライフ
■ ルナシー(2005)
■ アリス(1988)
■ 監督失格
■ サヴァイヴィングライフ
■ 惑星ソラリス(1972)
■ 恋の罪
■ サルトルとボーヴォワール
■ 木漏れ日の家で
■ ブリューゲルの動く絵
■ プース・モーメント(1949)
■ スコーピオ・ライジング(1963)
■ K.K.K.Kustom Kar Kommandos(1965)
■ ルシファー・ライジング(1980)
■ 人造の泉(1953)

2011年12月14日

現代音楽の入口

今年は現代音楽に興味を持ち始めた。

ぼくの中ではロックやポップスのアヴァンギャルドな部分の延長という感じなのだけど、CDショップではそれまで行くことのなかったクラシックのコーナーに行ったりしている。

でもそういうのに興味が出るずっと前(10年くらい前)、ひょんなことから現代音楽のCDを2枚だけ買ったことがある。
ほとんど聴かずに棚で眠っていたその2枚を今年になってひっぱり出して聴いてみたらすごくいい感じで、ちょくちょく聴いている。
自分にとってカギになるアルバムかも。



Tabula Rasa

一枚目は旧ソ連エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトの「タブラ・ラサ」。
これを買ったのはちょうど10年前の2001年で、ある人から教えてもらった。
演奏はギドン・クレーメルとキース・ジャレット。

(曲目)
1. フラトレス
2. ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
3. フラトレス
4. タブラ・ラサ

長回しの映画を見ているような気分になる。
一見動きのない写真のようだけど、ゆっくりと時間が流れがあって何かの気配がある、みたいな。
ちょっと聴くのに覚悟がいるというか静かな気持ちの時しか聴けない。




ル・シネマ~フィルム・ミュージック

もう一枚は映画音楽を集めた「ル・シネマ」。
これもギドン・クレーメルの演奏というのは何かの縁か?
これは上記のペルトを買うよりもさらに前の2000年くらいだったかな。
渋谷のタワレコの地下フロアでクリアランスセールをやると訊いて意気込んで行ってみたら、クラシック限定のセールだったのだった。
何も買わずに帰るのも悔しいので、無理矢理これを買った(笑)
チャップリンが写ってるジャケがきれいだし、クレーメルの名前は知っていたので。

いろんな表情の曲があって、こっちの方が気軽に聴ける感じ。

(曲目)
1. 「モダン・タイムス」~スマイル(チャップリン/オジャーマン編)
2. 即興詩(センチメンタルな悪魔)(ニーノ・ロータ)
3. 映画「サーカス」によるファンタジー(ドゥナエフスキー)
4. 「エンリコ4世」~タンティ・アンニ・プリマ「何年も前に」(ピアソラ)
5. ノスタルジア-アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-(武満徹)
6. 「日没」~アブシャロムの死とタンゴ(デシャトニコフ)
7. 「馬あぶ」~ロマンスop.97a-8(ショスタコーヴィチ/フォルトゥナトフ編)
8. 屋根の上の牡牛(シネマ・ファンタジー)(ミヨー)
9. ラグ-ギドン-タイム(カンチェリ)
10. 「愛のない愛人たち」~即興詩ニ短調(ニーノ・ロータ)

これは映画に詳しければもっと楽しめるだろうな。

2011年12月1日

stu mead



こんな絵を描く人のコミュニティをミクシイで作ってみたので、こっちでも紹介します。
(追記2012/5/21:2月にミクシイは退会してしまいました…;)



stu mead(ストゥ・ミード)

1955年アイオワ生、現在はドイツで活動する画家 。

少女たちを主役に性的タブーを扱いながらも、メルヘンチックでポップな作風。

危険な子どもたちという点からバルテュスを連想したが、女の子に好き放題やらせるという偏った拘りが感じられる。
もうヘンリー・ダーガーに匹敵しそうなくらいの完璧な妄想世界。

重度の障害を持っているそうで、それも制作の動機と関係するのだろうか?

オフィシャルサイト

2011/11/29~12/28
中野ペイ*デ*フェ店内で展示中

2012年春には中野タコシェでも展示&作品集刊行予定

過去には「Devil's Milk~悪魔のミルク~展」(ヴァニラ画廊/2005年)