2010年7月24日

コーネルの絵葉書



川村記念美術館でやってるジョセフ・コーネル展に
弟が行ってきたようで、ポストカードを買ってきてくれた。

箱の形の作品が多いコーネルだが、
このハガキは平面のコラージュ。
風景画の上に、鳥と女性を切り貼りしただけの
シンプルなもののようだ。
凝った箱の作品に比べると
ずいぶん初々しさを感じるけど
鳥も女の人もとても正確に切り抜いてあり
背景と一体化して見える。

60年代初期のもので
「あわれな胸よ、ふるさとを・・・(ヘルダーリン)」という題が
裏に書いてあった。

ヘルダーリン?

調べたところ、フリードリヒ・ヘルダーリンは
ドイツの詩人、思想家。
ニーチェやハイデガーも影響を受けたとのこと。

なかなか意味深なタイトルだなぁ。
よくわかんないけど
コーネルの作品がどれも詩的なのは確か。
 

2010年7月19日

ストーンズ・イン・エグザイル

Exile on Main Street (Dlx)
ストーンズのドキュメンタリー映画
「ストーンズ・イン・エグザイル」を観てきた。
で、初めて知ったんだけど、72年のこのアルバムのアートワークは
写真家ロバート・フランクの作品だそう。

かっこいいなぁと前から思ってたんだけど
誰の写真か知らなかった。
フリークス?を撮ったものだと思うんだけど
少しいかがわしい感じが当時のストーンズにぴったりだ。
左上のボールを口に入れてる男がすごいインパクト。
手書きのタイトルもいい。

映画の中で、このボール男が巨大な広告になって
街で宣伝されてるカットあるんだけど
ちょっと今じゃ考えられない風景で面白かった。

70年代まではアートワークもかっこよかったなぁ。
78年の「女たち」なんかも最高。

オタク心でついでにいろいろ調べていたら
82年のライブ盤「スティル・ライフ」のジャケは
日本人のデザイナーらしい。
あれあまり好きじゃなんのだけど
あの頃からビジュアル面はいまいちになってしまったような・・。

2010年7月16日


暑いよ~

2010年7月5日

黄金町と映画



去年の秋あたりから映画がマイブームだ。
正確に言うと、映画館で時間を過ごすことがブームだ。

映画そのものにも興味はあるけど
映画館で観る贅沢感が重要なんだと思う。

単館系を観ることが比較的多いので
渋谷で観ることが多いけど、
横浜の黄金町にもミニシアターがあると知って
行ってみた。

黄金町とか日ノ出町とかあの辺って
風俗街っていうイメージが強くて、
昔はいわゆる青線地帯だったらしい。
実際その映画館に行く途中も
怪しい風俗店が立ち並んでいた。
まあ昼だし閑散としていたけど。

「シネマジャック&ベティ」はかなりわかりにくい場所にあった。
写真では部分的にしか写してないけど
実際は「商店街の一部」という感じ。
自転車で通りかかった近所の人?が写ってるけど。
館内もローカルな感じで良かった。

かつては隣りに「横浜日劇」(1957年開業/2007年取り壊し)もあり
この辺は映画の街だったらしい。
「ジャック&ベティ」も昔は「横浜名画座」という名前で
1991年に現在の状態にリニューアルされた。

寿町とかも濃いけど
横浜の明暗が隣り合っている感じは面白いな~。

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この日観た映画は、エリック・ロメールの
「緑の光線」(1986)。
今年他界したので追悼上映だった。
自分はフランス映画が好きってわけではなく
むしろ退屈することも多いんだけど
ロメールの映画はなぜか全然退屈しない。
淡々としてるんだけど、なんでだろう。