2012年12月31日

2012年 観たもの聴いたもの

<映画>

Virginia/ヴァージニア [DVD]

■ 歴史は女で作られる (マックス・オフュルス/1955)
■ 陽炎座 (鈴木清順/1981)
■ ツイゴイネルワイゼン (鈴木清順/1980)
■ アップ・サイド・ダウン クリエイションレコーズ・ストーリー (ダニー・オコナー/新)
■ メランコリア (ラース・フォン・トリアー/新)
■ 断絶 (モンテ・ヘルマン/1971)
■ メインテーマ (森田芳光/1984)
■ ものすごくうるさくてありえないほど近い (スティーブン・ダルドリー/新)
■ ヒューゴの不思議な発明 (マーティン・スコセッシ/新)
■ ニーチェの馬 (タル・ベーラ/新)
■ シャーロック・ホームズ シャドウゲーム (ガイ・リッチー/新)
■ コーマン帝国 (アレックス・ステイプルトン/新)
■ 霧の中の風景 (テオ・アンゲロプロス/1988)
■ ル・アーヴルの靴みがき (アキ・カウリスマキ/新)
■ 私が、生きる肌 (ペドロ・アルモドバル/新)
■ ダークシャドウ (ティム・バートン/新)
■ きっとここが帰る場所 (パオロ・ソレンティーノ/新)
■ クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち (フレデリック・ワイズマン/新)
■ 苦役列車 (山下淳弘/新)
■ ミッドナイト・イン・パリ (ウディ・アレン/新)
■ ストーカー (アンドレイ・タルコフスキー/1979)
■ ヴァージニア (フランシス・フォード・コッポラ/新)
■ ドキュメント灰野敬二 (白尾一博/新)
■ ライク サムワン イン ラブ (アッバス・キアロスタミ/新)
■ エル・スール (ビクトル・エリセ/1983)
■ シュヴァンクマイエル短編集
■ 白夜 (ロベール・ブレッソン/1971)
■ 永遠と一日 (テオ・アンゲロプロス/1998)
■ ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショ二スタ (リサ・モルディーノ・ヴリーランド/新)

新作の中からベスト5を選ぶと、「ヴァージニア」「私が、生きる肌」「ニーチェの馬」「きっとここが帰る場所」「ヒューゴの不思議な発明」。
一時期よりも観る量は減ったけど、それは自分の好みがわかってきたから。
古い作品こそもっと観るべきで、今さらだが「ツイゴイネルワイゼン」には完全に心奪われた。
アンゲロプロスは奇しくも追悼上映で初体験となってしまった。


<展示>

ギュスターヴ・モロー―「自作を語る画文集」夢を集める人

■ 松井冬子展 (横浜美術館)
■ ジョン・サンテリネロス展 (神保町画廊)
■ 建石修志展 (Bunkamuraギャラリー)
■ 森馨×沙村広明展 (ヴァニラ画廊)
■ 谷敦志展 (ポスターハリスギャラリー)
■ マックス・エルンスト展 (横浜美術館)
■ バルビエ×ラブルール展 (練馬区美術館)
■ 動物相展 (LIBRAIRIE6)
■ デヴィッド・リンチ展 (8/03 ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY)
■ Emeth展 (NOEMA images STUDIO)
■ 象徴派展 (岐阜県美術館)
■ 自然と幻想の博物誌展 (豊橋市美術博物館)
■ F氏のコレクション展 (豊橋市美術博物館)
■ 小林希展 (青木画廊)
■ 寺山修司展 (ポスターハリスギャラリー)
■ アナザーへのオマージュ展 (Bunkamuraギャラリー)
■ 胃画廊展 (ポスターハリスギャラリー)
■ ポール・デルヴォー展 (府中市美術館)
■ 清水真理展 (アビエタージュ)
■ 杉浦則夫展 (ギャラリー新宿座)
■ 常設展・特集/藤野一友 (LIBRAIRIE6)
■ 山下陽子展 (啓祐堂ギャラリー)
■ 松島智里展 (ポスターハリスギャラリー)
■ 大正ロマン人形展覧會 (鳩山会館)
■ ヴィヴィアン佐藤展 (星男)
■ 森馨展 (ポスターハリスギャラリー)

ベストはバルビエと象徴派展。会場も含め思い出に残ったのは鳩山会館。マニアック度の高さではサンテリネロス。
新しくできたギャラリー新宿座は面積が広く、ラインナップも特徴があるので今後も楽しみ。
それから、展示ではないので除外したけど、寺山修司関係で万有引力の公演「奴婢訓」を観たのも印象が強い。


<音楽>

From Beyond Love

2012年は、世間的に話題になってるなぁと感じたのはラナデルレイ、自分がもっと若かったら聴いてただろうと思うのはグライムス、今の自分がもっとテンション高ければ聴いてみたいのがダーティー・プロジェクターズ、という印象の一年。
そして、5年連続参加したフジロックからついに離脱してしまった。
それじゃ結局何聴いてたのかというと、前に掲載したStrings Of Consciousnessは自分にとって鍵になりそうな一枚で、久々に愛聴した。
再発ではダニエル・ダックスとパレ・シャンブルグを聴いたなー。





暮れの新作




















こんなの作りました。
地下室の森」で大きく掲載してます。

2012年12月28日

星の文化史事典

星の文化史事典

ジョセフ・コーネルの作品が表紙に使われている本を発見した。

神話や芸術など、さまざまな地域・時代における星と人間の関係をまとめた事典形式の本。
コーネルの作品はこのテーマに合っていると思う。

2012年12月26日

地上の生活 セレクション4

そろそろ今年も終わりなので、Tumblrのまとめをしよう。
Amazonに画像が上がってないアーティスト一覧。
今回はジャンル分けせず、ほぼ時代順に羅列する。
もうこの記事に関しては自分だけ分かればいいので適当です!


Laura Makabresku 写真 少女 背中 鹿

Pavel Odvody 00年代 白黒写真 裸婦

Lilya Corneli 写真 加工

Katrien De Blauwer  コラージュ セピア

Francesco Viscuso セピア 写真 日本語

miss deathwish 写真 眼 花

Cendrine Rovini イラスト 動物 子ども 淡い色

Anita Calero コラージュ 装飾品

Kathrin Ziegler 白黒写真 目隠し

Kerstin Stephan コラージュ セピア ドイツ

Katarzyna Widmanska 写真 ゴス 眠り

lauren treece 写真 影と光 廃墟

Marianna Rothen 写真 窓 薔薇

Hana Davies ポラロイド 組み合わせ

Charles Wilkin コラージュ 顔 洋梨

Vlad Sokolov 落ち葉 椅子

Marc Lagrange モノクロ写真 裸婦 ゴス

Dan May キノコ 象 ファンタジー

Scott Ferry スコット・フェリー ゴス 日本で売れそう


Lara Zankoul 写真 浮遊 マグカップ

christopher conn askew イラスト ゴス ジャパネスク

Steev Burgess コラージュ 詩人

Alexey Golovin 裸婦 布 ビビッド

Alexandra Levasseur 弓 バスルーム 傘

Luis Ricardo Falero 裸婦 浮遊

Nadezhda Illarionova 人魚  彫刻   カエル 動物

Valerie Galloway 写真 アップ オブジェ

Margo Selski 三つ編み 豚

Maria Szollosi ヒョウ 白鳥 裸婦

Aela Labbe 写真 子ども 夕暮れ

Antoine Poupel  馬 アヒル 行列

Noil Klune  半抽象

Isa Marcelli  白黒写真 植物

Jared Joslin  煙突 眠る女

Ilya Zomb 葡萄 シマウマ スフィンクス

Marlo Broekmans 80年代 白黒写真 車輪

Mary Beth Edelson 70年代 オカルト

Raymond Bertrand レイモンド・ベルランド フィクション表紙

Heinz Von Perckhammer   ヴィンテージ さかさま サイン

山本悍右 コラージュ 50年代

José Luis Pajares  50年代 抽象 四角形 青

Milena Pavlovic Barilli  1940 ヴォーグ

Jean Ingelow 20年代 挿絵 舟 白黒

Ernst Philippe Zacharie 19世紀 横たわる裸婦 鳥

Henri Pierre Picou 19世紀 フェアリー 墓 宴

Colette Saint Yves 19世紀 暗黒 写真

Ida Rentoul Outhwaite 挿絵画家 妖精 魔女

Nellie Joshua フェアリー 後ろ姿

Atelier Manasse ヴィンテージ トリッキー

Victor Florence Pollet 月に腰掛ける裸婦

Xan Stark ヴィンテージ 裸婦 見開き本

Bruno Braquehais  ヴィンテージ ヴェールを被った裸婦




2012年12月25日

ヘンリー・ピーチ・ロビンソン

'Fading Away', 1858. Robinson, H P (Henry Peach) from The Science and Society Picture Library (Art Print)

Henry Peach Robinson (1830-1901) はイギリスの写真家。

上に掲載した作品、ひと目見て気に入ってしまったのだが、調べてみたらなかなか面白い背景が見えてきた。

「消えゆく(Fading Away)」(1858年)という題の本作は、なんと5枚のネガを組み合わせた合成写真。
現代人が騙されるクオリティの合成技術だよ、1800年代なのに。
写真における芸術性を追求した「ピクトリアリズム」と呼ばれる流れの代表的作品だが、後に「こんな絵画みたいな写真は写真じゃない!」みたいな感じで猛烈に批判されたそうだ。

写真が今みたいに消費されていない時代、そんな批判が起こるのは必然だったのかもしれない。
けど、2012年のぼくにはとても新鮮に映る。
人物の服装等から古い時代のものと想像がつくのに、全体としては現代的に見えることが不思議なバランスを生んでいる。
合成だと種明かしされても、冷めるどころかますます魅力的だ。


地上の生活




アンスター・フィッツジェラルド

The Fairies Banquet John Anster Fitzgerald 1859 - Quality A4 Print

john anster fitzgerald (1819-1906) はビクトリア朝時代のイギリスの妖精画家。


地上の生活

2012年12月2日

稲垣足穂「多留保判 男色大鑑」の豪華本


稲垣足穂が77年に発表した「多留保判 男色大鑑(なんしょくおおかがみ)」の造本がすごい。

杉浦康平がデザインした本書は380部限定で当時の価格は12万円。

和綴本の「男色大鑑」「稚児之草子私解」と、巻物状の「稚児之草子絵巻=復刻版」を帙に収めた体裁になっている。

帙〈ちつ〉というのは本を包み込む帯みたいな部分の名称らしいが、表の月型の嵌め込みの部分は液晶になっているという凝りようだ。



77年と言うと僕が生まれる前年で、当時の流行をテレビなんかで見るととても古臭く大昔のことのように思えるけれど、こういった全然古びていないものもあるんだ。当たり前だけど。

ただ、豪華な造本の一方で、稲垣足穂作品として見るとかなりマニアックな部類に入るようだ。
そもそも井原西鶴による原作(1687年/貞享4年)を元にしたものだし。

ちなみに足穂さんはこの本が出た歳に亡くなっているから、もう最晩年だね。



画像に使用したものは発売前に角川書店から発行されたチラシのようなもので、これには内容の見本も挿まれている。

和綴本の見本(右端を糸で綴じる前の段階)↓


絵巻に掲載された絵のイメージ↓










実物を見られなくとも、このチラシだけでわくわくさせられる。

情報を提供してくれた友人に感謝します。

2012年11月30日

ボブ・カルロス・クラーク

The Dark Summer

Bob Carlos Clarke は1950年アイルランド生まれの写真家。

商業写真寄りの作品もあるが、上の画像のような空気のものも多数ある。
特に人工着色した作品は色彩感覚が独特で、神秘的な雰囲気がある。

日本では80年代にトレヴィルから写真集が出たことがあるようだ。

さらにレコード関連で調べると、なんとオジー・オズボーンのこれとか↓
No Rest for the Wicked

ダムドのこれとか↓
Phantasmagoria

なども手がけているそうで、言われてみればなるほどである。
でもバンドのロゴが入っちゃうとかなり雰囲気変わるよね、特にメタル系は(笑)

オジーのジャケットの作品なんてよく見ればかなり好みなんだけど、レコード屋でこれが置いてあってもロゴのせいで素通りしそうだ。

そう言えば、ウィトキンの写真で首が二つ向かい合ってる作品がどこかの知らないバンドのジャケに使われていたけど、思いっきりラウド系のバンドロゴが入っていて残念だった。
ソウデックの写真もそういうのあったな。
イオネスコがスコーピオンズで使われていたのも最近まで気がつかなかったし。

メタルバンドのレコジャケって意外と侮れないですね。


地上の生活

オフィシャルサイト

2012年11月24日

アラーキーの特装本

Nobuyoshi Araki: Bondage

TASCHENから発売されたばかりのアラーキーの写真集"Bondage"の装丁がすごい。

和綴じ本3冊が木の箱に収まったこの画像、ブックデザイン好きとしては見てるだけでわくわくするね。

845部限定で、日本のAmazonでは扱っていない模様。

どんな性格で3冊に分けられたのか?
箱を閉じたときはどんな感じなのか?
箱の内側は布貼りなのか?

…等々、貧乏人は想像を膨らませるのみ(笑)


TASCHENのオフィシャルサイト

2012年11月17日

エロール・ル・カイン

キューピッドとプシケー

Errol le cain (1914-1989) は絵本作家。

シンガポールで生まれ、少年時代に日本、香港、サイゴン、インド等を訪れた。
彼の絵からは東洋と西洋の両方の影響が見られる。

多くの日本人は西洋からの影響に偏りがちで、僕もそうなので見習いたいところ。
そうやって東洋を意識するとわざとらしくなりそうだけどね。
子ども時代の体験というのは自然に消化されているから表現として強いのだろう。

日本語訳が多数出ていてカラフルな色彩が目を引くものが多いが、ここではあえて白黒の作品を掲載。
ちょっとビアズリーを思い出した。


地上の生活

2012年11月15日

ジョゼフィン・サカーボ

Pedro Paramo (Wittliff Gallery Series)

josephine sacaboは1944年テキサス生まれの女性写真家。

日本語の情報は少なめ。


オフィシャルサイト

地上の生活


2012年11月11日

Strings Of Consciousness/最近の音楽から

From Beyond Love

Tumblrネタばかりでマンネリ化しているので、久々に音楽の話を。



エレクトロニカとかシューゲイザーとかいう括りで紹介される音楽って、完成度が比較的高い反面、新鮮味がなく小ぎれいにまとまりすぎなものが多い。シャレているけどヤバさがない。嫌いじゃないけどあえて聴くほどの魅力がないんだな。

電子音だけでは生み出せない不安定な要素がほしい。かと言ってノイズの垂れ流しよりは、ほどほどにメロディーがあって、ギター以外の楽器も使ってくれるのが望ましい。

過去の音源を聴くのもいいが、新譜を体験したい。

このかなり偏った僕の要望に応えてくれるグループをやっと見つけた。



Strings Of Consciousnessという名のグループ。
Philippe Petitという人物が中心のフランスの大所帯バンドだそうだ。

ニューウェイブやフリージャズの要素を感じさせるアヴァンギャルドな5曲入り(最後の曲は20分近い)だが、ちゃんと歌がありメロディーがある。
特に一曲目の女性の声の曲に引き込まれた。

で、後からわかったのだが、ゲストボーカル陣が超豪華!
2曲目はカレント93のAndria Degens。
3曲目はワイアーのGraham Lewis。
4曲目はスロッビング・グリッスルのCosey Fanni Tutti 。
5曲目はリディア・ランチ 。
この異常な面子はわかる人にはわかるはず。
(ちなみに1曲目はJulie Christmas というシンガーで、知らなかったけどハードロック方面の人?)

中心人物のPhilippe Petitは別のユニットでも活動しているが、本作はStrings Of Consciousnessとしての三部作の中の第二弾だとか。

via : can club



このアルバムは個人サイトを通して知った。
今までは雑誌やラジオやレコード店で情報を仕入れてきたけど、もうそれだけじゃダメなんだなと本気で思った。
ネットを使って自力で探さないと。
自分の好みの偏りのせいもあるけど、時代が変わったんだな。

かつて定期購読するくらい頼りにしてきたミュージックマガジンのていたらくも時代のせいで、ああしないと売上がどうにもならないのだろう。
(一年前に買うのやめたけど、もっと早くやめればよかった 笑)


2012年11月10日

アンリ・アドリアン・タヌー

A3 Box Canvas 30cm x 42cm Tanoux Adrien Henri L Odalisque

Adrien Henri Tanoux (1865-1923)はフランスの画家。

この絵で見られる暗めの色調と、横たわった女というモチーフは僕の好みだけど、初期は農村で働く女性を描いた明るい色の絵が多かったようだ。


地上の生活

2012年11月6日

voice of DADA

Voices of Dada

大規模な改装が進んでいる渋谷のタワーレコード。
クラシックのフロアは7階に移動し既に改装が完了していて、アヴァンギャルドのコーナーも同じフロアに入ったようだ。
現代音楽と合わせて見られるので個人的に今回のリニューアルは気に入っている。
内装も以前より落ち着いた感じだし。

このCDはそのアヴァンギャルドコーナーに置いてあったもので、voice of DADA というタイトル通り、マルセル・デュシャンらダダイストのインタビュー(?)を録音したもの。
音楽は入ってなさそうな雰囲気だし、一体どんな人がこういうのを買うんだろうね?
美術史の研究をしてる人とか?
でもアヴァンギャルドと言うからには、こういう売れなさそうなものをどんどん置いてほしいですね。


2012年10月31日

ハロウィン

3年前のメトロポリスの表紙。

トレヴァー・ブラウンはそんなに好きじゃないんだけど、この絵は好き。
最初見たとき誰の絵か分からなかったくらいだ。
足元に黒猫がいるね~。

2012年10月30日

ギィ・ルメール

Lust and Pain (French Edition)

最近こんなのばっかだな(笑)

guy lemaire(ギィ・ルメール)はベルギーの写真家。
いずれも絶版だが何冊か写真集を出しているらしい。

詳しく分からないがけど、相馬俊樹著「禁断異系の美術館1」でも紹介されているようなので読んでみるとよさそう。

ところでこの手の写真家を検索していると吉祥寺の古本屋「百年」がよくヒットする。
名前は知ってたけどまだ行ったことがないので気になるな。


地上の生活

イヴァ・リチャード

Yva Richard: L'âge d'or du fétichisme (French Edition)

Yva Richard(イヴァ・リチャード)はパリの伝説的な下着店。
この表紙の左上には、前に投稿したアレクサンドル・デュポイの名が確認できる。
フェティッシュな写真のコレクターである彼が編集に当たったものだと思う。

ちなみにイヴァ・リチャードで検索していたら、鹿島茂の本も出てきた。
著書「パリが愛した娼婦」のカバーに写真が使われているということらしい。

パリが愛した娼婦


地上の生活
コラージュ作家、Georges Hugnet(ジョルジュ・ユニェ)の作品の元ネタになっているのも興味深い。

2012年10月23日

ディエゴ・ウーチテル

Diego Uchitel: Polaroids

Diego Uchitel(ディエゴ・ウーチテル)はブエノスアイレス生まれ、ニューヨークで活動する写真家。

広告写真・ファッション写真を撮る人のようで、それだけなら素通りしてしまったかも知れないが、この作品集は全部ポラロイドなので引っかかった。
プライベートっぽい写真も含まれているし、表紙で見られるようなマスキングテープみたいなのもいい味を出している。

キャリア25年のポラロイドの集大成。

sex press/地下出版物コレクション本

Sex Press: The Sexual Revolution in the Underground Press, 1965-1975

「the sexual revolution in the underground press, 1965-1975」というサブタイトル通り、1965年から1975年までの地下出版物における性的表現を集めたもの。
さすがに紙質までは再現できていないものの、チープな印刷技術の上で爆発するエネルギーが十分に伝わってくる。
「チープ・スリル」で有名なロバート・クラムのイラストも。


だいぶ前に投稿したこれ↓に近い。

200 Trips from the Counter-Culture: Graphics and Stories from the Underground Press Syndicate

2012年10月22日

アスピディストラフライ

A Little Fable

レコ屋のアンビエントコーナーでひと際目を引く特殊ジャケット。
マットな手触りの紙を繰り抜いた向こうに見える上品なモノクロ写真は、派手ではないが確かな世界観が感じられる。

シンガポールの男女ユニット、アスピディストラフライのアルバムで、音の方はジャケから想像できるようなアンビエント寄りのフォークといった感じかな。
これで中身がノイズだったりしたら面白いんだけどね(笑)

この二人はキッチンという名のデザインスタジオ/レーベルも持っているそうなのでデザインのコンセプトも出しているんだと思うが、本作では日本人の写真家Miu Nozaka(野坂実生)さんの力を借りたとのこと。

こちらのサイトでインタビューが読める。
中身の画像もあってかなり凝ってるのが分かる。


2012年10月20日

セルジュ・ナザリエフ

The Stereoscopic Nude: Der Akt in Der Photographie : Le Nu Stgereoscopique 1850-1930 (Photobook)

Serge Nazarieff (セルジュ・ナザリエフ)は19世紀から20世紀初頭にかけてのヌード写真のコレクター。

この本は2枚の写真から立体的な視覚を生み出す、いわゆるステレオ写真を収録したものだそうだ。
あれって専用の道具を使わなくても、それぞれの目でそれぞれの写真を見ることで立体視が可能だと聞くのだけど、僕はうまくできたた試しがないんだよな(笑)
それはともかく、こんな古い時代に立体写真でしかもヌードって夢があって素敵だ。

何かを作る人に憧れるのと同様に、ほぼ未知の領域を蒐集・紹介するナザリエフのような人にもわくわくさせられる。
ネット時代に入ってそれに近いことが素人でもやりやすくなって楽しいけど、逆にネット上にないものは見過ごされがちでもある。
都築響一さんのように自分の足を使うことも忘れないようにしないとね。

2012年10月16日

秋の新作

















久しぶりに作りました。
本家「地下室の森」も更新。

2012年10月4日

スマパン「メランコリー」のジャケ話

Mellon Collie & the Infinite Sadness

スマッシング・パンプキンズの代表作「メランコリーそして終わりのない悲しみ」のデラックス盤が出るので、またもジャケットの話。

1995年に出た本作のオリジナルはこんなアートワーク(↓)だったが、

Mellon Collie & The Infinite Sadness

このモチーフを中心として新装版ではイメージが増幅しているのが面白い。
おそらく今回新たに描き足されたものだと思うんだけど、背景の宇宙がヒントになったのだろうか?

オリジナルのアートワークについて調べたところ、星から飛び出した女性はジョン・クレイグという人によるイラストで、古典を元にしている。
頭部はグルーズ(jean-baptiste greuze)の"fidelity"から、胴体はラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)の"Saint Catherine of Alexandria"から来ているらしい。
今回は調べるのがいつになく大変だった(笑)

新装版で追加されたモチーフについては分からないのでもし分かったら追記したいけど、これは描いたのではなくコラージュなのかな?



ところでスマパンの音楽にはボックスが欲しくなるほどの強い思い入れがない。

1995年に2枚組でオリジナルが出たときのことは憶えているけど、洋楽を聴き始めたばかりの高校生に2枚組は手ごわくてスルーしてしまったのだ。
後にキュアーとかにハマってからスマパンもその系譜にあることに気づき、リアルタイムで聴かなかったことを後悔したもんだ。



なお、デラックス盤は3つの形態でのリリース。
最近そういうの多いね。


2012年10月3日

デュアン・マイケルズ × バウハウス

In the Flat Field

特別ハマったことはないけど、音楽におけるゴス文化を語るのには絶対に外せないバンド、バウハウス。
「暗闇の天使」という邦題のファーストアルバムのジャケが好きだ。

この写真はデュアン・マイケルズというアメリカの写真家によるもの。
ストーリーを持たせた連続写真のようなシリーズが有名で、人物に動きが感じられるのにとても静かな作品だ。
むしろ思い浮かぶのは死のイメージ。
このジャケの写真もそのシリーズを彷彿とさせるものがある。

ちなみに感じは違うが、ポリスの「シンクロニシティー」も彼の作品だそうで、どっちもUKニューウェイブなのは偶然なのかな。


地上の生活

Duane Michals (Photofile)



2012年9月25日

清水真理さんの人形@abilletage



携帯カメラでショボいけど、撮影可とのことなので撮らせていただいた。
新宿のアビエタージュにて現在10体ほど展示中。
マリアの心臓がなくなっても人形たちは生き続ける…。



ポール・デルヴォー展

Oil Painting Hand Made - Paul Delvaux - 32 x 26 inches - Series characters naked in a forest

「夢に、デルヴォー。」のコピーが笑えるポール・デルヴォー展に行ってきた。
府中市美術館は小さいので展示数が少なめではあったけど、デルヴォーの絵をこうしてまとめて観たのは初めて。

上に載せた画像の作品はシュルレアリスムに出会う前の初期の作品で、展示の中で印象に残ったもののひとつ。
デルヴォーの代表作とは違った印象で一見すると誰の絵か分からないが、後の作品に通じる気配も感じられる。

汽車や神殿が夢を想起させるシュルレアリスム期はもちろん、習作や晩年の水彩画も興味深かった。

11月11日まで。

2012年9月22日

オマール・ガリアーニ

Omar Galliani

Omar Galliani(オマール・ガリアーニ)はイタリアの画家。

色彩が好みなんだけど、これまた情報が足りない。
検索するとワインのラベルの画像が出てくるのだが、世界のアーティストから選ばれたと書いてあったので、同一人物によるデザイン…なのかな?
ラベルデザインだからかタッチは違うのだけど。

地上の生活

Alexandre Dupouy

Erotic French Postcards

Alexandre Dupouyは写真家ではなくコレクター。
詳しく分からないがこういうヴィンテージのエロティック写真を集めている人らしい。

日本ではトレヴィルからこの人のコレクションをまとめた「TORTURE GARDEN 拷問天国」という本が出たようだが、今は絶版。
拷問って言うにはちょっと大げさな気がするけどね(笑)
ちなみにネイキッド・シティが原題・邦題共に同名のアルバムを出している。

地上の生活

2012年9月12日

Waves On Canvas - ANGEL

Angel

知らないうちにヴォーン・オリバーがデザインしたレコードが出ていた。

イタリアの作曲家によるユニットWaves On Canvas。
初めて聞く名前だけど、この7インチでヴォーカルを取っているのは、かつてThis Mortal Coilに参加していたLouise Rutkowskiだそうで。

B面にはこれまたThis Mortal Coil他で活躍していたJohn Fryerによるリミックスを収録。

要するに 4AD要素満載なんだけど、4ADからじゃないんだなコレ(笑)
でも一部の人にはたまらない一品。クリアヴァイナル限定盤。

2012年9月8日

イーヴリン・ド・モーガン

Love's Passing Art Print Poster by Evelyn De Morgan

Evelyn De Morgan (1855-1919)

英、ラファエル前派の女流画家


地上の生活


2012年8月26日

寺山修司の写真展

写真屋・寺山修司―摩訶不思議なファインダー

ポスターハリスギャラリーで「寺山修司幻想写真館-犬神家の人々」を観てきた。

なぜか円山町のホテル街にあるこのギャラリーはなかなか個性的で、過去には谷敦志、恒松正敏、甲秀樹、市場大介、空中線書局などの展示も行っている。

そんな中でも寺山修司は超有名人だけど、様々な顔を持つ彼の写真家としての側面をじっくり見られるのは結構貴重かもしれない。
白黒写真に着色して切手や手書き文を重ねた「偽絵葉書シリーズ」や、「実在しない怪奇映画のスチール写真」等々、遊び心があって楽しい。
写真に登場する人達も耽美な一方、どこか笑える要素がある。

9月2日まで。

入場料500円だけど、今年の初めに見た万有引力の公演「奴婢訓」(寺山作品)のチケットを持ってったら無料にしてもらえた。

ポスターハリスギャラリーHP



上の画像の本は2008年刊の写真集。祖父江慎による造本も素晴らしい。

下の「仮面画報」もビジュアル多めだけど、図鑑のように情報が凝縮されていて、上の写真集とは性格の違った内容。

寺山修司の仮面画報

2012年8月24日

Lillian Bassman

Untitled, c.1950's Art Poster Print by Lillian Bassman, 18x24

リリアン・バスマン(1917-2012)

50~60年代にファッション写真家として活躍。
70年代以降は個人的な制作に以降。
90年代にかつてのファッション写真が再評価された。

今年2月に亡くなったそう。


地上の生活

2012年8月22日

デッド・カン・ダンス新作

アナスタシス

デッド・カン・ダンスの16年ぶりのアルバム「アナスタシス」が出た。
レコード店内でたまたまかかっていて凄くかっこよかった。

世界各地の音楽、中世のメロディ、バロック、電子音といった様々な音楽要素と耽美な世界観が健在。
枯れた向日葵のジャケットと共に、音楽的にも夏の終わりに合いそうな感じがする。

日本盤が本日発売。(今回は4ADからじゃないみたい。)


ここで試聴可

2012年8月21日

ジョエル=ピーター・ウィトキン 新刊

Joel-Peter Witkin

ウィトキンの今年発売された作品集。

洋書店で見つけたんだけど、ビニールでパッケージングされていて中身はどんな感じなのか分からなかった。

表紙の手書きサインがいいね。

渋谷パルコ地下の本屋は改装中で、洋書ロゴスの位置が変わってしまっていた。


2012年8月20日

面影ラッキーホール@WWW

on the border(通常盤)

面影ラッキーホールのアルバム発売&20周年記念ライブに行ってきた。
このブログに書くとすごく浮いてる感じがするけど(笑)

CDで聴いてばかりで生で聴いたことがなかったので、今回初のライブ参加。
一体どんな人達がこんな極端な音楽聴くの?と思ってたけど、ごく普通な感じだった。
年齢層は幅広いし性別も偏りなく、振り付け覚えて盛り上がる女性ファンの姿も多数。

とは言え一般的にはお薦めしにくいし、ぼくなんかが語るのも野暮な感じがするので…以下セットリストだけ。(曲順は間違ってるかも)



コモエスタNTR
私が車椅子になっても
パチンコやってる間に生まれて間もない娘を車の中で死なせた…、夏
好きな男の名前 腕にコンパスの針で書いた
wet
あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて
ピロートーク タガログ語
今夜、巣鴨で
ゴムまり
おかあさんといっしょう
セカンドのラブ
コレがコレなもんで
四つん這いスウィーツ

ベジタブルぶる~す
俺のせいで甲子園に行けなかった
東京(じゃ)ナイトクラブ(は)



とにかく楽しいライブでした。

2012年8月15日

This Mortal Coil 再発

It'll End in Tears
Filigree & Shadow
Blood

It'll End in Tears:涙の終結(84年)
Filigree & Shadow:銀細工とシャドー(86年)
Blood:激情(91年)

去年、これら3枚に未発表曲集を加えたボックスが出たんだけど、それのバラ売りらしい。
ボックス向けに統一感を持たせるためか、それぞれデザインが若干変わっている。

結局、未発表曲集(ニール・ヤングの"We Never Danced"のカバーが入ってる!)はボックスでしか聴けないわけだが、価格が既に高騰していて驚いた。
どうも日本では入手困難だったみたいで、ぼくも現物をまだ見ていない。

後追い世代なのでそれほど深い思い入れはないけど、ティム・バックリー等のパンク以前の曲を多くカバーしているのが興味深い。
個人的にはBloodに収録されている日本語の詩を日本人女性が朗読する曲が好きだな。

ジス・モータル・コイルという謎めいた名前はシェークスピアの戯曲「ハムレット」からの引用で、「浮世の煩わしさ」という意味だとか。