2012年4月26日
バルビエ×ラブルール展
「鹿島茂コレクション2 バルビエ×ラブルール展」に行ってきた。
練馬区立美術館というマニアックな場所に初めて行ったけど、展示室が三つに分かれていて、二つがバルビエ、一つがラブルールという構成。
ラブルールは地味に見えてしまったが、バルビエがとにかく最高。
絵の良さは言うまでもないけど、前回のグランヴィルに続いて、鹿島茂氏が集めた古書を展示するというスタイルも興味深い。
Tumblrでも最近1920年代あたりの絵や写真に惹かれることが多く、この時代がマイブームになりつつあるので、いずれまとめてみたい。
展示は6月3日まで。
↓ カタログの表紙はこんな感じ。
2012年4月17日
dip 90年代の4タイトルが再発
長らく廃盤になっていたdipの東芝時代のアルバム4タイトルが再発された。
dipは個人的に長年聴き続けている日本のバンドのひとつなので再発されなくても持ってるのだけど、この機会にちょっと感想書きます。
love to sleep(1995)
初めて聴くのにおすすめのセカンドアルバム(ファーストは以前に再発済み)。
テレヴィジョンを彷彿とさせる代表曲「SLUDGE」をはじめ、スピード感とエッジの効いた聴きやすい曲ばかり。
先行シングルだった「waiting for the light」はリアルタイムでよく聴いたけど、当時洋楽もあまり知らない16歳にもこの曲はなじんだのだった。(たしか萩原健太がやってたラジオ番組でヤマジ氏のコメント入りで紹介されてたので知った。)
もしこの歌詞がJポップ風でそういうキャラのバンドだったら売れててもおかしくないくらいだけど、それじゃdipじゃなくなっちゃうんだな。
13TOWERS/13FLOWERS(1996)
ミニアルバムだった2枚が今回合わせて1枚になったらしい。
オリジナルは「13TOWERS」が青いジャケで、13FLOWERSが赤いジャケだった。
dipは英語詞の曲が多いんだけど、本作は「13階段への荒野」や「GARDEN」等、日本語詞の名曲が多数。
「粘膜の宇宙」は「狂気」の頃のピンクフロイドっぽいが、そういう影響を垣間見るのは楽しく、いやらしさは感じない。
性的に解釈すれば元の2枚は男と女という風にも取れて面白いし、そんな風に聴き手に想像の余地を与えてくれるところが僕は好きだ。
逆に言うと、受け身で聴くとあまり楽しめないから一般受けしにくいのかもしれない。
TIME ACID NO CRY AIR(1997)
ここからガラリと雰囲気が変わり内容がマニアックになってきたので、離れてしまった人も多いかもしれないけど、僕は断然これ以降のサウンドが好き。
以前のような疾走感はなくなったが良い意味で脱力したと言うか、何度も聴いているとだんだん味が出てくるタイプのアルバム。
BECKの「オディレイ」が大ヒットしたのがこの前年だけど、当時のアメリカのオルタナバンド(ペイヴメントとか)のザラッとした音作りに近い感じかな。
グループサウンズ風の「SUPER LOVERS IN THE SUN」は浮いてる気もするが名曲。
WEEKENDER(1999)
メジャーからの最終作。
退廃的なムードが漂うけど、これはもう人生ベスト10に入るくらいよく聴いた。
発売当時、自分は対人恐怖症や神経症で学校に行けなくなりボロボロの状態で、その頃の気分を歪んだギターに重ね合わせた。
この後メジャーを離れベースが脱退(07年に復帰)してしまうし、最後に収録された「WIRE」の歌詞”起きるたび嘔吐した/電話にも出られない”なんかを思うと、きっとバンドもかなりネガティブで崩壊寸前の状態だったんじゃないかと推測する。
でも「STUDIO」のような穏やかな歌ものもあるし、カバー曲もセンスいいし、普通に楽しめる作品だと思う。
10年以上経った今でも本作が一番好き。
6月にはモーサム・トーンベンダーやNOVEMBERSらが参加したトリビュート盤も出るそうなので、リスナーが広がるといいな。
dipは個人的に長年聴き続けている日本のバンドのひとつなので再発されなくても持ってるのだけど、この機会にちょっと感想書きます。
love to sleep(1995)
初めて聴くのにおすすめのセカンドアルバム(ファーストは以前に再発済み)。
テレヴィジョンを彷彿とさせる代表曲「SLUDGE」をはじめ、スピード感とエッジの効いた聴きやすい曲ばかり。
先行シングルだった「waiting for the light」はリアルタイムでよく聴いたけど、当時洋楽もあまり知らない16歳にもこの曲はなじんだのだった。(たしか萩原健太がやってたラジオ番組でヤマジ氏のコメント入りで紹介されてたので知った。)
もしこの歌詞がJポップ風でそういうキャラのバンドだったら売れててもおかしくないくらいだけど、それじゃdipじゃなくなっちゃうんだな。
13TOWERS/13FLOWERS(1996)
ミニアルバムだった2枚が今回合わせて1枚になったらしい。
オリジナルは「13TOWERS」が青いジャケで、13FLOWERSが赤いジャケだった。
dipは英語詞の曲が多いんだけど、本作は「13階段への荒野」や「GARDEN」等、日本語詞の名曲が多数。
「粘膜の宇宙」は「狂気」の頃のピンクフロイドっぽいが、そういう影響を垣間見るのは楽しく、いやらしさは感じない。
性的に解釈すれば元の2枚は男と女という風にも取れて面白いし、そんな風に聴き手に想像の余地を与えてくれるところが僕は好きだ。
逆に言うと、受け身で聴くとあまり楽しめないから一般受けしにくいのかもしれない。
TIME ACID NO CRY AIR(1997)
ここからガラリと雰囲気が変わり内容がマニアックになってきたので、離れてしまった人も多いかもしれないけど、僕は断然これ以降のサウンドが好き。
以前のような疾走感はなくなったが良い意味で脱力したと言うか、何度も聴いているとだんだん味が出てくるタイプのアルバム。
BECKの「オディレイ」が大ヒットしたのがこの前年だけど、当時のアメリカのオルタナバンド(ペイヴメントとか)のザラッとした音作りに近い感じかな。
グループサウンズ風の「SUPER LOVERS IN THE SUN」は浮いてる気もするが名曲。
WEEKENDER(1999)
メジャーからの最終作。
退廃的なムードが漂うけど、これはもう人生ベスト10に入るくらいよく聴いた。
発売当時、自分は対人恐怖症や神経症で学校に行けなくなりボロボロの状態で、その頃の気分を歪んだギターに重ね合わせた。
この後メジャーを離れベースが脱退(07年に復帰)してしまうし、最後に収録された「WIRE」の歌詞”起きるたび嘔吐した/電話にも出られない”なんかを思うと、きっとバンドもかなりネガティブで崩壊寸前の状態だったんじゃないかと推測する。
でも「STUDIO」のような穏やかな歌ものもあるし、カバー曲もセンスいいし、普通に楽しめる作品だと思う。
10年以上経った今でも本作が一番好き。
6月にはモーサム・トーンベンダーやNOVEMBERSらが参加したトリビュート盤も出るそうなので、リスナーが広がるといいな。
2012年4月16日
2012年4月6日
地上の生活 セレクション
前回投稿したギュスターヴ・アドルフ・モッサに続いて、Tumblrでいろんなアーティストを知った。
見つける度にツイッターにメモしてきたので、ここらで一度まとめてみる。
気になったものを手当たり次第に調べている感じなので、時代はバラバラだ。
古い作家はたとえマニアックでも日本語の情報が入手できるけど、最近の人だと検索しても全く出てこない場合がある。
日本で知られていないアーティストがたくさんいるのを改めて思い知らされた。
Tumblrでは画像が情報の中心だから海外の人から簡単に反応を得られるのが新鮮だ。
(※PCで見るときはリンクの末尾“mobile”を消してくださいね。)
■
Danny Malboeuf:シュルレアリスムの後継者って感じ。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Danny-Malboeuf/mobile
Ellen Rogers:色彩感覚がとても好み。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Ellen-Rogers/mobile
Carlos de Radzitzky:毒のあるコラージュ。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Carlos-de-Radzitzky/mobile
Zademack:ダリっぽいシュールな世界。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Zademack/mobile
Jan Krejci:検索すると同名の音楽家がいるようだけど、この画家は謎。人物が60年代っぽい感じもするしオカルトっぽい要素も。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/jan-krejci/mobile
Norman Lindsay:ノーマン・リンゼイ。1920年代頃。オーストラリアの画家。裸体が多く当時問題になったようで、そのことを描いている「泉のセイレーン」という映画もあるようだ。三つめの猫が乗っかってるのが可愛い! (上に載せた画集もこの人)
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Norman-Lindsay/mobile
Joanna Chrobak:ポーランドの画家。完璧すぎる。こんな画力がるのが羨ましい。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Joanna-Chrobak/mobile
franz fiedler:写真家。1930年代頃。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/franz-fiedler/mobile
Rolf Armstrong:ロルフ・アームストロング。1920年代頃。ピンナップの先駆けだったらしいけど、俗っぽさが少ない感じ。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Rolf-Armstrong/mobile
brooke shaden:若手の写真家。常に夕暮れのような世界。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Brooke-Shaden/mobile
Carrie Anne Baade:古典的なモチーフにギーガー的要素が入った感じ?
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Carrie-Anne-Baade/mobile
Dino Valls:好きだけど顔が美形すぎるだろこれ。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Dino-Valls/mobile
George Frederic Watts:ジョージ・フレデリック・ワッツ。2番目の包帯巻いてるやつ(「希望」1886年)は丸尾がどこかで使ってたような気が。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/George-Frederic-Watts/mobile
Vladimir Clavijo Telepnev:ロシアの写真家。ヴィンテージ風で可愛い。http://velvets78.tumblr.com/tagged/Vladimir-Clavijo-Telepnev/mobile
Paulina Otylie Surys:手書き文字にまずグッとくる。名前が覚えられん…。http://velvets78.tumblr.com/tagged/Paulina-Otylie-Surys/mobile
Frantisek Drtikol:フランチシェク・ドルチコル。戦前のチェコの写真家。光と影。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Frantisek-Drtikol/mobile
Agostino Arrivabene:画面に霧がかかったような感じ。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Agostino-Arrivabene/mobile
Patricia Ariel:鮮やかな色。部分的な装飾からクリムトを連想。
http://velvets78.tumblr.com/tagged/Patricia-Ariel/mobile
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