今年は現代音楽に興味を持ち始めた。
ぼくの中ではロックやポップスのアヴァンギャルドな部分の延長という感じなのだけど、CDショップではそれまで行くことのなかったクラシックのコーナーに行ったりしている。
でもそういうのに興味が出るずっと前(10年くらい前)、ひょんなことから現代音楽のCDを2枚だけ買ったことがある。
ほとんど聴かずに棚で眠っていたその2枚を今年になってひっぱり出して聴いてみたらすごくいい感じで、ちょくちょく聴いている。
自分にとってカギになるアルバムかも。
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一枚目は旧ソ連エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルトの「タブラ・ラサ」。
これを買ったのはちょうど10年前の2001年で、ある人から教えてもらった。
演奏はギドン・クレーメルとキース・ジャレット。
(曲目)
1. フラトレス
2. ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
3. フラトレス
4. タブラ・ラサ
長回しの映画を見ているような気分になる。
一見動きのない写真のようだけど、ゆっくりと時間が流れがあって何かの気配がある、みたいな。
ちょっと聴くのに覚悟がいるというか静かな気持ちの時しか聴けない。
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もう一枚は映画音楽を集めた「ル・シネマ」。
これもギドン・クレーメルの演奏というのは何かの縁か?
これは上記のペルトを買うよりもさらに前の2000年くらいだったかな。
渋谷のタワレコの地下フロアでクリアランスセールをやると訊いて意気込んで行ってみたら、クラシック限定のセールだったのだった。
何も買わずに帰るのも悔しいので、無理矢理これを買った(笑)
チャップリンが写ってるジャケがきれいだし、クレーメルの名前は知っていたので。
いろんな表情の曲があって、こっちの方が気軽に聴ける感じ。
(曲目)
1. 「モダン・タイムス」~スマイル(チャップリン/オジャーマン編)
2. 即興詩(センチメンタルな悪魔)(ニーノ・ロータ)
3. 映画「サーカス」によるファンタジー(ドゥナエフスキー)
4. 「エンリコ4世」~タンティ・アンニ・プリマ「何年も前に」(ピアソラ)
5. ノスタルジア-アンドレイ・タルコフスキーの追憶に-(武満徹)
6. 「日没」~アブシャロムの死とタンゴ(デシャトニコフ)
7. 「馬あぶ」~ロマンスop.97a-8(ショスタコーヴィチ/フォルトゥナトフ編)
8. 屋根の上の牡牛(シネマ・ファンタジー)(ミヨー)
9. ラグ-ギドン-タイム(カンチェリ)
10. 「愛のない愛人たち」~即興詩ニ短調(ニーノ・ロータ)
これは映画に詳しければもっと楽しめるだろうな。
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