2010年10月9日

岡上淑子展@LIBRAIRIE6



4月にオープンしたLIBRAIRIE6/シス書店に初めて行ってみた。
シュールレアリズム中心のギャラリーで素敵な所だった。
今回観たのは岡上淑子展。

この作家の名前を知ったのはわりと最近のことで、オン・サンデーズで輸入作品集をたまたま見かけたときだ。
時代は古そうだけどシュールな白黒のコラージュで、知らない日本人女性の名前が表記されていた。

その時は表紙だけ観て、へ~と思っただけで通り過ぎたような記憶しかないのだが、今回展示を観て、あまりのかっこよさに驚いた。
すべて白黒でシンプルなんだけど謎めいた魅力があるというか・・。

彼女が作家活動していたのは50年代、しかもわずか5年間ほどらしい。
シド・バレットか?という感じだが、現在も幸せに生活しているそうで、別にダメになっちゃったというお話ではないようだ。

2000年に企画展があってから再評価が高まったらしい。

それにしても50年代の日本人がこんな不思議な作品を作っていたなんて。
情報量の少なかった時代だから今コラージュを作るのとはまるで条件が違うわけで。
エルンストとかの影響は感じられるけどただの真似にも見えないし。

ポストカードを2枚買った。



「恋路」(1953)と「白い花束」(1955)。
奥行きのある構図がかっこいい。

このギャラリーでは、アンティークや作家関連の希少本を揃えた本棚もあり、部屋の雰囲気もよく考えられていて面白かった。

こういうセレクトだと、洒落た老婦人とかがやってそうなイメージを勝手に持ってしまうのだけど、実際のオーナー(?)さんがかなり若い方でまたまたびっくりっだった。
自分もコツコツやらないとな・・。

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