2010年10月22日

沼田元氣「マトリョーシカ大図鑑」

 
マトリョーシカ大図鑑

新作が出るのは久々な気がするけど、
いつ以来なんだろう?

表紙からわかるとおりのマトリョーシカ図鑑。
今回はこの人にしては造本はわりとシンプルで、
観察者、文章家としての側面の方が強く感じられる。

テーマがマトリョーシカ、なんて聞くと
なんだか女の子向けのコジャレた写真集のような
ありきたりなものをイメージしてしまうけど。

あえて白黒にしてあるカバー写真といい
やはり沼田さんがやると独特の世界が感じられる。
 

2010年10月12日

2010年10月11日

ヤマジカズヒデ@シネマジャック

 
ナイン・ソウルズ

setlist

1. 9souls
2. この坂道の途中で(to here never comeのUAが歌ってるバージョン)
3. 13階段への荒野
4. ?(空中庭園サントラからのインスト曲)
5. studio(監督からのリクエスト)
6. ばるぼら(監督へ捧げて)
7. bend your head

7月のブログに書いた黄金町の映画館へ再び。
豊田利晃監督特集の初日、
「ポルノスター」(1999)の上映とセットでの
ミニライブを観てきた。

みんなイスに座って観てるから
妙に静かな雰囲気で。
「ばるぼら」聴けたのが嬉しい。

元々dipが好きで、サントラつながりでこの監督を知って
初めて観たのが「9souls」(2003)だった。

「ポルノスター」は今回初めて観たけど
デビュー作だしちょっと初々しい感じ。

この作品の公開当時が一番dipにはまっていたのだけど
その頃は対人恐怖症で映画館に行けなかった記憶がある。

今回観たら、曲の別テイクなんかが使われていて、
当時に観ていたら、さぞ興奮したんだろうなぁ、と思った。
後悔はしてないけど。

ところで、本作の舞台は渋谷で
宮下公園などの見慣れた風景が多く出てくる。
で、タワレコの脇にあるトンネルが一瞬映るんだけど、
その中の壁が張り紙でビッシリ埋め尽くされていた。

今ではすっかりきれいな白い壁にされているから
忘れていたけど、ああ昔はこうなってたな、
あれ結構好きだったんだよな、と急に懐かしく思い出した。

 

2010年10月9日

岡上淑子展@LIBRAIRIE6



4月にオープンしたLIBRAIRIE6/シス書店に初めて行ってみた。
シュールレアリズム中心のギャラリーで素敵な所だった。
今回観たのは岡上淑子展。

この作家の名前を知ったのはわりと最近のことで、オン・サンデーズで輸入作品集をたまたま見かけたときだ。
時代は古そうだけどシュールな白黒のコラージュで、知らない日本人女性の名前が表記されていた。

その時は表紙だけ観て、へ~と思っただけで通り過ぎたような記憶しかないのだが、今回展示を観て、あまりのかっこよさに驚いた。
すべて白黒でシンプルなんだけど謎めいた魅力があるというか・・。

彼女が作家活動していたのは50年代、しかもわずか5年間ほどらしい。
シド・バレットか?という感じだが、現在も幸せに生活しているそうで、別にダメになっちゃったというお話ではないようだ。

2000年に企画展があってから再評価が高まったらしい。

それにしても50年代の日本人がこんな不思議な作品を作っていたなんて。
情報量の少なかった時代だから今コラージュを作るのとはまるで条件が違うわけで。
エルンストとかの影響は感じられるけどただの真似にも見えないし。

ポストカードを2枚買った。



「恋路」(1953)と「白い花束」(1955)。
奥行きのある構図がかっこいい。

このギャラリーでは、アンティークや作家関連の希少本を揃えた本棚もあり、部屋の雰囲気もよく考えられていて面白かった。

こういうセレクトだと、洒落た老婦人とかがやってそうなイメージを勝手に持ってしまうのだけど、実際のオーナー(?)さんがかなり若い方でまたまたびっくりっだった。
自分もコツコツやらないとな・・。

2010年10月6日

Blonde Redhead "Penny Sparkle"

Penny Sparkle

Penny Sparkle

夏にとうとうウォークマンを買った。
まだCD30枚ほどしか入れてないけど
とても便利だ。
少し前までMD使ってた人間なので
便利で当たり前なんだけど。

いくらでも曲が入ってしまうのは
かえってよくないという懸念も感じつつ
今のところデメリットは感じていない。

ジャケット写真が表示されるのが気に入っていて
やっぱりジャケットって「顔」だよなあと再認識。

最近はブロンド・レッドヘッドの新譜を入れて聴いている。
ぼくの00年代ベスト1と言える前作「23」から3年ぶり。
今回はスローな曲が多くなっていて
最初のインパクトは薄いけど、いい感じだ。
4ADに移籍してから、ほんとに80年代の4ADぽい音になってるのは
偶然なのかな?

ジャケットは上が限定、下が通常で
限定盤は箱になっていて中に巾着袋が入っている。
国内盤は通常のしか出てないので迷ったけど
結局デザインと安さに惹かれて限定盤を買った。


(10/8追記)
来年1月に4AD30周年記念イベントで来日するらしい。
これは行きたいな。