Goodbye Ulrich Schnauss Pias UK 2007-07-10 by G-Tools |
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シューゲイザーと言うとどうしても
マイブラッディ・バレンタインの「ラブレス」と比較してしまうわけだが、
そんなシューゲイザーと呼ばれるバンド3組の
来日公演を観てきた。
1組目はゲスト扱いだがアメリカからフリーティング・ジョイズ。
多分まだ若手だと思うけど
思いっきり「ラブレス」聴いてバンド始めました、みたいな音。
要するにオリジナリティーは感じ取れないのだが、
ものすごい影響を受けた何かがあって
自分も同じようなことをやってみたいという気持ちはわかる。
とにかく「ラブレス」が世界中に及ぼした影響
はすごいものがあるなと思った。
2組目はドイツからウルリッヒ・シュナウス。
これは友達が教えてくれた電子音系のシューゲイザーで
今回個人的に目当てだったもの。
バンドではなく、機材を操る男一人だが、
この日は最初の2曲だけ女性ボーカルkirsty hawkshawが参加。
シューゲイザーというとどうも囁く感じの歌いかたが多くて
それはそれでいいんだけど
この人はとても肉感的な感じで素晴らしかった。
コラボ作品を出した記念みたいで、帰りに物販の所にもいたけど
ここでしか買えなかったのかな?
ウルリッヒは歌なしの残りのセットもよかったが
好きな曲をやってくれなかったなぁ。
でも街なみや建築物の映像をバックに
独特の世界を作り上げていた。
この人は「ラブレス」の影響から逃れた
シューゲイザーの最新型って感じがする。
3組目(トリ)はイギリスから再結成のチャプターハウス。
18年ぶりの来日とかで、客の多く(年齢層やや高め)は
これが目当てだったと思う。
正直、CDで聴いたときはやはり「ラブレス」と比べてしまい
物足りなく思っていたが
これは自分が後追い世代だからかもしれない。
「ラブレス」と同年にデビューアルバムを出した彼らを
二番煎じ呼ばわりするのは変かも。
実際チャプターハウスはリズムがクラブ寄りな感じだし。
この日の客の盛り上がりを観ていて、
このバンドはマイブラとは別物なんだよなと感じた。
最もクラブっぽい「メズマライズ」はやってなかったけど
「パール」他、イントロで歓声が起こるような状態。
ジャンルで括ってしまうのって危険だなぁ。
例えばこれがネオアコという括りだとしたら
また別の聞こえかたがするだろう。全然アコじゃないが。
シューゲイザー以外の場面でも、
こういうことで損してるアーティストがいるに違いない。
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