2009年12月27日

新作


















 

年に一冊本を作ることを自分に課しているのだけど
正直今年はネタ切れでもうダメかも、と思っていた。
何かを続けるということは本当に大変だなと思う。

しかし意地もあって、暮れになって小さな本を作った。
まあいわゆる本の形ではないけど自分にとっては本。

今回はコラージュやスケッチを集めたものではなく、
いろんなところから切り取ったイメージを
ひとつづつカードにしただけで、計37枚を袋に収めた形にした。

上の写真は袋を閉じた状態。

袋を開けると中からカードが↓












































































                                              全部並べるとこんな感じ↓

 













並べ方はあえて決めていない。
今の僕にはじっくり構成をしたコラージュを作るより
こういうスタイルがいいみたい。
  
本当はこれが1万枚くらいあるといいなと思ってるけど
気張ると挫折しそうなので、とりあえず37枚で区切ってみた。
箱じゃなくて袋にしたのも、敷居を低くしたかったから。
   
なお、袋にプリントしたのは前にノートに書き写した詞で
特にこの外装のために書いたものではない。
なんとなく使ってみた。
 
 
去年のドローイングからまた一転したけど、
この流れは間違っていないとは思う。

2009年11月13日

DEBORAH TURBEVILLE(デボラ・ターバヴィル)

3865214525Deborah Turbeville: Past Imperfect
Deborah Turbeville
Steidl 2008-11-05

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0847832198Casa No Name
Rizzoli 2009-04-14

by G-Tools

2843237238Nostalgia
Editions Assouline 2009-12-30

by G-Tools

0385158467Unseen Versailles
Doubleday 1982-02

by G-Tools

0821222589Studio St. Petersburg
Bulfinch Pr 1997-10

by G-Tools

たまたま洋書屋でpast imperfectという作品集を見かけた。
一番上の画像とは違った表紙だったと思う。
セピア調で退廃的な雰囲気の写真がページ一面に出たり
何枚も並べてテープで貼ったようなページがあったり。
手書き文字が入ったりしてるのも好みの感じだった。

この他に日本では、85年に「過去を旅する女たち」
96年に「聖マリア・キャンデラリアの旅」という2冊が
PARCO出版から出たことがあるらしい。

前者には当時パルコのキャンペーンに使われた写真が
収録されているらしい。
80年代に奇妙な憧れがある自分は思いを巡らせてしまう。

で今度はパルコのことを調べると
72年に渋谷店が開店(思ってたより昔だな)したことが
新宿から渋谷へと若者文化が移る転換期になった。
そして80年代の伝説(?)雑誌「ビックリハウス」を出していたのがPARCO出版。

前に小西康陽がインタビューで「西武文化は目の上のタンコブだった」
みたいな発言をしていたけど、
昔はこういう拠点があって、まとまった動きみたいなのがあった。
ネット時代になってそれもなくなってきたのかな。

そして、これを書いてる間に、
上記の写真集を見つけた本屋は渋谷パルコ内だったことに気付いた。
なんだか連想ゲームみたくなってしまった。

しかし、自分が幼少期だった時代への特別な関心
は一体なんなんだろうか。

2009年11月1日

妄想本棚は続く

3865217893

Polaroids
Robert Frank
Steidl 2009-10

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コンパクトなサイズの写真集で、ホチキスどめの小冊子7冊組という形態に目をひかれる。
タイトル通り、全部ポラロイド写真。
写真の暗めの都会的な雰囲気は好きだけど、
造本は中途半端な印象ではある。
箱がペラペラだったり、中身の写真部分が全部コーティングされてたりして
豪華なんだかチープなんだか・・。
本屋では5~6千円したけどアマゾンだとずいぶん違うもんだな。

0500543143Candida Hofer : Libraries
Thames & Hudson Ltd 2005-10

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カンディダ・ヘーファーによる世界中の図書館を撮影した大型写真集。
表紙のような荘厳な雰囲気が貫かれており、
人は全然写ってない。すごい緊張感。
人の部屋の雑然とした本棚を見るのも楽しいけど、
これはこれで別の面白さがあある。

3836516594Peter Beard 2010 Calendar (Taschen Deluxe Diaries)
Peter Beard
Taschen 2009-08

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来年のカレンダーが出回っているけど、
ピーター・ビアードのものがあってちょっと意外だった。
いつ見てもかっこいい。

2009年10月14日

おくやみ

B000001DYAVincebus Eruptum
Blue Cheer
Universal Japan 1993-04-06

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2009年10月11日

ナゲッツ・シリーズ最新作

B002DGLDZKWhere the Action Is! Los Angeles Nuggets 1965-1968
Various Artists
Rhino 2009-10-05

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ライノから出ている60年代サイケ音楽のボックス「ナゲッツ」のシリーズ最新作。
ボックスでよくある細長い形ではなく、書籍風のしっかりしたデザインがかっこいい。
音源も豊富で、こういうのは普通のCDと比べて高いなぁと思うよりは
資料的にもデザイン的にも優れた本だと思うと近づきやすいのかもしれない。

B000PHX0VELove Is the Song We Sing: San Francisco Nuggets 1965-1970
Various Artists
WEA/Rhino 2007-09-18

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これも以前見かけて気になってたものだが
2年前に出た姉妹作で、サンフランシスコ編らしい。
こっちはいかにもサイケな絵の表紙。

2009年10月8日

今日目にとまった本

B002LIK6XUkiki #05 特集:Matador at twenty
kiki編集部
kiki編集部 2009-10-10

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4791763904LINERNOTES
青土社 2008-03-25

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4883751066禁断異系の美術館2 魔術的エロスの迷宮 (TH SERIES ADVANCED)
書苑新社 2009-09-30

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4582761666フローラ逍遙 (平凡社ライブラリー)
平凡社 1996-10

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B002O0DMFO

デザインの現場 2009年 10月号 [雑誌]
美術出版社 2009-09-28

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(1)いかにもZINEっぽい表紙が素敵な小冊子。500円。中身は普通の雑誌っぽいので、ちょっと中途半端な感じ。(2)ジャド・フェアのライナーが含まれていた気がする。(3)国内外のカルトな画家を章ごとに紹介。モノクロの図版もあり、この本自体がなんとも怪しい雰囲気を醸し出している。(4)きれいな花の絵が収録された図鑑っぽい構成。(5)ZINES MATEというイベントの出品作の紹介ほか。値段は高め。

2009年9月25日

デヴィッド・シルヴィアンの新作

B002GJ3OAGManafon
David Sylvian
Samadhi Sound 2009-09-15
by G-Tools

デヴィッド・シルヴィアンの新作のジャケットが目に止まったので
調べてみた。
使われている絵はRuud Van Empel(ルード・ヴァン・エンペル)という画家の作品。

http://web.ruudvanempel.nl/home.html
見たことある絵も載ってるな~。

全体のデザインは4ADでおなじみのクリス・ビッグで、
内ジャケには前作とそのリミックス盤で起用された
福井篤によるポートレートも含まれているらしい。

この福井篤という人は前作発売時に知ったけど、
それほど有名ではないんだよな。

http://www.samadhisound.com/artfile/atsushi_fukui.html

美術から離れて音楽に専念していた時期があるらしいけど
どうやってシルヴィアンに見出されたんだろう?

B00009YWAWBlemish
David Sylvian
UM3 2006-01-02
by G-Tools

B0006U54JGThe Good Son vs. The Only Daughter: Blemish Remixes
David Sylvian
Samadhi Sound UK 2005-03-15
by G-Tools

今回のルード氏のジャケの方がビビッドで好きだけど、
この人の絵も美しい。
どちらも静かな森のイメージ。

同じチームで最新作の限定盤2000部(少ない!)も出る。

音は全然聴いてないくせに盛り上がってしまった。

2009年9月15日


10年ぶりくらいで日の出町の中央図書館に行った。その帰り道の野毛にて。

2009年8月31日

ホームページ移転

更新の滞っていた本家ホームページ「地下室の森」を丸ごとブログ化しました。

ここ

しばらく前から更新するのが面倒な環境になっていたので、
いっそのこと更新しやすいブログでいこうと。
前に比べてレイアウトなどに制限は出てしまうけど、
もともとWEBに関しては素人で、凝るつもりもなかったので
大きな変化はないです。

まあ倉庫みたいなもんなので、今後も滅多に更新しないとは思いますが。

移転に合わせて、未掲載だった近作を何点か追加、
気に入らない絵や画質の悪いものは削除しました。
本の解説もシンプルに書き直し。

こっちはメモ用として続けていく予定。

2009年8月23日

ハンナ・ヘッヒ

The Photomontages of Hannah Hoch

Hannah Hoch: Bilderbuch

Cut With the Kitchen Knife: The Weimar Photomontages of Hannah Hoch

Hannah Hoch: Album

Hannah Hoch: Album

<ウィキペディアより>
ハンナ・ヘッヒ(Hannah Höch, 1889年11月1日 - 1978年5月31日)はベルリンで活躍したダダイスト。奇妙なイメージをかもし出す、多くの油彩やフォトモンタージュ作品(多くは、人体を解体して入れ換えたり、人体の一部を他のもので置き換えたりする作品)を残している。
フォトモンタージュの技法の創始者は諸説あるが、1918年の夏に、恋人であったダダイストラウル・ハウスマンと共に創始したといわれている。

2009年7月31日

フジロック09

■ 7/23(前夜祭) 
3回目ということで、緊張感薄れ気味ながらも
12時前には越後湯沢着。
今回は道から離れた場所にテントを張る。
やや傾斜があるが通行人の音がしないので寝るときはわりと静か。


Räfven@RED MARQUEE
前夜祭のオープニング。バンド名はレイヴェンと読む。
バイオリンやアコーディオンなどで構成された楽団で
サーカス小屋で演奏してるみたいなイメージ。
こういうロックじゃない音楽が一番フジロックらしい。
聴きようによっては歌謡曲的なメロディで、気に入った。
この人たちはなんとメインの3日全てに登場。
ラジオの公開生放送やサイン会にも出ており
会期中、何度か姿を見かけた。
すごい仕事ぶりだ。
これだけ最後まで観て、あとは適当に過ごす。
ときどき雨。

■ 7/24(1日目)
ほぼ一日雨で鍛えられた。
 
M83@RED MARQUEE
今回目当てのひとつのフランスのシューゲイザー。
メロディがとにかくきれい。
暗い曲と明るい曲が交互に出てきてメリハリがあってよい。
マイブラの二番煎じなバンドが多いが、これは
うまいこと進化してる気がする。
 
LILY ALLEN@GREEN STAGE
ちょこっとだけ見た。
すごい売れてるけどイギリスっぽくなく、独特な立ち位置で
好感が持てるなあこの人。
 
CHARA@WHITE STAGE
移動中に眺める感じで見る。
最近は存在感ないような印象だったけど、ものすごい人気だった。
 
PATTI SMITH@GREEN STAGE
すごい存在感。「南十字星の下で」の演奏前に
マイケル・ジャクソンに捧げる、みたいなこと言ってたのが意外だった。 
 
TORTOISE@FIELD OF HEAVEN
ちゃんと聞いたことがなかったんだけど、音にエッジがありかっこいい。
ある形がいつの間にか別の形に変形していくような不思議な流れ。
トリでもないのにアンコールをやってた。
 
GONG@ORANGE COURT
名前しか知らなかったが結成40年になるらしいプログレサイケバンド。
宇宙を想起させるようなサウンドが
雨でほとんど田んぼ状態のオレンジコートに響く。
泥沼もあるレベルを超えるとどうでもよくなってくる。
ちなみに、ここで深夜行われる予定だった「オールナイトフジ」は
中止。出演者かわいそう。
 
クラムボン@FIELD OF HEAVEN
最初の方を少し見た。
いいんだけど晴れた日に座って聞きたい感じだなこれは・・。
 
OASIS@GREEN STAGE
さすがの人気と貫禄で、これほどトリに似合ってるバンドはない。
最後まで見ると帰りが大変なことになるので5曲くらいで退散した。
余力を残しておかないと!

■ 7/25(2日目)
一転して晴れ。夕方曇る。



SEUN KUTI & EGYPT 80@GREEN STAGE
最後の一曲しか見られず残念。
こういうアフリカの人が出てきたりするのはフジロックらしい。
 
オニ(あふりらんぽ)@GYPSY AVALON
おふりあんぽとは全然違うアコギの弾き語り。
終了後に友人が買ったCDRの盤面の絵は
本人の手書きと思われる。いいなこういうの。

BEN HARPER@GREEN STAGE
アコースティックの曲も聞きたかったけど途中で移動。
 
BRIGHT EYES@RED MARQUEE
ちょっと今の気分にはおとなしすぎたかな。
 
忌野清志郎 スペシャル・メッセージ・オーケストラ@GREEN STAGE
いろんなミュージシャンが交替で登場する企画もの。
確認程度のつもりだったけどこれかなりよかった。
ファンでなくともさすがにちょっと切ないな・・。
最後まで見たかったけど、ダイナソー見るために途中抜け。
 
DINOSAUR JR.@RED MARQUEE
今回最大の目当て。
out there ~ feel tha pain ~ wagon の3連発の盛り上がりがすごかった。
こういうライブをもっと体験したいと思う。
女の子ファンも意外といるんだな~。
 
FRANZ FERDINAND@GREEN STAGE
最初から見たかったが、ダイナソーと少し被ってしまった。
前から好きだったけど、やっぱり良い!
若手がトリをやるのはきついんじゃないかなと思っていたけど
曲の多彩さ、ポップさにすっかり惹きつけられた。
 
■ 7/26(3日目)
降ったり晴れたりの変な天気。
初めてSTONED CIRCLEにも行ってみた。
ここは今までパスしてたけど、いろいろ遊べて楽しかった。


JUANA MOLINA@ORANGE COURT
最後の方しか見られなかったけど
楽器をその場で録音して重ねていく上に
歌も歌う面白いライブだった。
CDで聴いたイメージがだいぶ変わった。
 
サニーデイ・サービス@FIELD OF HEAVEN
人多すぎ!やっぱいい曲ばかり。
新曲もやってたので、再結成後も前向きな様子。

FRICTION@RED MARQUEE
現在の編成はベースとドラムだけ。
FRICTIONが大好きというわけでもなかったのだけど
まったく途切れない二人の集中力に引き込まれてしまった。
それにしても中村達也がすごい人気。
30年バンドを続けてきたのはRECKなんだけど・・
まあ仕方ないのか。

ANIMAL COLLECTIVE@WHITE STAGE
もっとポップなのを期待してたんだけど、そうでもなかったような。

WEEZER@GREEN STAGE
リーヴァスが日本語しゃべりまくりのゆるいステージで
トリなのに全く貫禄がない。
後頭部が禿げてきてるし。
君が代まで歌っていたが、
後で思い出したけどこの人、日本人と結婚したんだっけ?
なんか、面白いステージではあったけど、
もっとたくさん曲をやってほしかったな。


埋火@苗場食堂
エフェクターの調子が悪いとかで演奏時間が短くなってしまい
かわいそうだった。
しかし、とても好感の持てる演奏だった。
ヴェルヴェットのride into the sunの日本語カバーがよかった。
ヴェルヴェットの曲やってる人はなんか信用できる。
 
neco眠る@苗場食堂
ダブバンドって聞いてたんだけど、全然ダブに聴こえない。
でも、人懐っこい独特のメロディーがなかなかいい。
寿町夏祭りでもいけそうな感じ。
このバンドは人気があった。

2009年6月27日

奇想の王国 だまし絵展

Magritte

久し振りに美術館に行ってきた。

昔から現在までのいろいろなだまし絵の展示で、
有名どころではエッシャーやマグリットなどの現実にはありえない風景の絵とか
アルチンボルドの野菜でできた人間の顔など。

なかでも、17世紀にドメニコ・ピオラという人が作った
「ルーベンスの<十字架昇架>の場面のあるアナモルフォーズ」
という作品に感動した。

一見すると暗いうずまきの抽象画だが、
その中心に円筒形の鏡を立てて覗き込むと
人物画が映る、というもの。
それもルーベンスが元ネタなだけあって
かなり細密な絵だ。

円筒の鏡なのでちょっとぼやけたような感じに映り、
すぐそこにあるのに、別空間のものを見ているような美しさがある。
一周しても左右がつながっているし、
暗いうずまきの中に円筒を立てるというのが
なんとも魔術的に感じられた。

展覧会だから円筒は最初から設置されていたけど、
本来は知っている人だけが円筒を用意して見たのだろう。
どうやって作ったのかわからないが
すごい仕掛けだ。

他にびっくりした作品では
現代美術のパトリック・ヒューズ「水の都」で
絵が動く。
動くから映像作品かと思わせられるけど
実はシンプルな立体作品で、
見る人が動くと絵の見え方が変わるというもの。
これには来てた人の誰もが驚いていた。
こんな単純な仕掛け(文章では表現しづらい)
でだませるというのがすごい。

でもなあ、これはだますこと目的で作ってる感じもする。
ほとんど数学の世界になってしまうというか。

作品そのものの美しさという点で
やっぱり鏡を立てるやつが一番だった。

2009年6月20日

妄想本棚3

200 Trips from the Counter-Culture: Graphics and Stories from the Underground Press Syndicate
Barry Miles
0500286051

だいぶ前から書店で見かけていたが、昔の地下出版物を集めた本。
かなりのページ数で様々な印刷物を紹介しているが、
そのわりに全体を通してバラつきがない。
金をかけずにかっこよくするセンスや
反体制的な感じがパンクに通じている感じだ。

ほとんどの図版がフチなしで
ページ全体に展開しているのも、この本のいいところ。

恵文社のHPで中身が少し見られる。



Just for You: Design from the Heart
Pablo Correa
849677483X

内容が多様なので最初は
いろんな人の作品を集めたものかと 思ったが、
どうもこのパブロ・コレアという人の個人の作品集らしい。
オブジェ、カード、イラスト等に章分けされており
前半に登場するハンドメイドの作品に惹かれた。
しかし、PCを使った作品などはあまり興味わかず、
さっきのやつとは対象的に、作風いろいろ。

表紙と似たテイストで作られたHPもなかなかいい感じだった。



7 Reece Mews: Francis Bacon's Studio
Perry Ogden
0500510342

フランシス・ベーコンの仕事部屋の写真集。

表紙に写った絵の具を塗りたくったドアをはじめ、
部屋の中も暴力的なくらいに散らかりまくっており
ひたすらそういう写真が続く。
ぼくはどちらかというと部屋は片付ける方なので
こういう世界にちょっと憧れがあるのかもしれない。



自分のHPも少しリニューアルしたほうがいいな。

2009年6月11日

ニール・ヤングのBOX

Neil Young Archives 1 (1963-1972) (10pc) [Blu-ray] [Import]
Neil Young
B001B8PV4U
自分がneil youngをちゃんと聴くようになったのは97年ごろなんだけど、その時点でもう出るという噂があったので、もっともっと前から構想されていたはずだ。
何度も形を変えて発売予告があったものの実現せず、の繰り返しで10年以上。

もはや実際に現物を見ないと信用できない状況の中で、昨年末ついに「予告編映像」が発表された。
その後、「新作ができたから」という理由でさらにもう一回延期されたものの、先週、ついにファンが箱を開けてる映像がYOU TUBEに登場!
今日、僕も渋谷で現物を見ることができた。(国内盤は出てない。)
いろいろあるので、しばらくは買わない予定だけど、見ただけで感無量・・(笑)
上の画像はブルーレイのバージョンで、実際はかなりでかくて置き場所に困りそうな感じだった。
CDバージョンは内容はやや劣るもののコンパクトで安く、それでも十分な感じ。
内容をちょっと整理しておきたい。

■ Disc 00 EARLY YEARS (1963-1965)
オフィシャル・サイトで予約した人のみもらえるらしい。
超初期のスクワイアーズの音源等。
■ Disc 01 EARLY YEARS (1966-1968)
主にバッファロー・スプリングフィールド時代。既発もの含む。
■ Disc 02 TOPANGA 1 (1968-1969)
主にソロ1枚目と2枚目の頃。既発もの含む。
■ Disc 03 LIVE AT THE RIVERBOAT (TORONTO 1969)
全曲未発表ライブ音源。
■ Disc 04 TOPANGA 2 (1969-1970)
CSNY「デジャヴ」前後の頃。既発含む。
■ Disc 05 NEIL YOUNG & CRAZY HORSE–LIVE AT THE FILLMORE EAST (NEW YORK 1970)
既発ライブ音源。
■ Disc 06 TOPANGA 3 (1970)
主に「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」のころ。既発含む。
■ Disc 07 LIVE AT MASSEY HALL (TORONTO 1971)
既発ライブ音源。
■ Disc 08 NORTH COUNTRY (1971-1972)
主に「ハーヴェスト」のころ。既発含む。
■ Disc 09 JOURNEY THROUGH THE PAST - A FILM BY NEIL YOUNG
評価最悪のニール監督の映画。ブルーレイとDVDエディションにのみ付属。

72年まででこれだけあるんだからすごい。
多作な人だからこういう編集をするのは
相当な労力やスタッフが要るんだろうなぁ。
映画とかもそうだけど
大作を前にすると怒られているような気分になってしまう。

ファン以外にはどうでもいい話でした。

2009年6月6日

プリンターで実験中



制作用にプリンターを買ってみた。

目的はデータのプリントではなくコピーなので、
複合機で極力安いものにした。

本当はコンビニにある本格的なコピー機が理想だけど
さすがに高いし場所も食うので。
とは言えこれで表現の幅はかなり広がるはずだ。

上のは試しにいろいろやってみたうちのひとつ。
雑誌から拾った緑色をまず拡大コピーして
その上に今年のはじめころに描いた鉛筆画を印刷した。

それならもっとかんたんにできる方法があるよ~、
なんて言われるかもしれないけど
自分にとっては、多重印刷で絵を作っていくことに
大きな意義がある。

この実験のつづきはまた後日。



コピーと言えば、CD制作のときに多大な協力をいただいた
六本木のART BY XEROXが今月でなくなる。
ある意味アート系の自主制作本の発信地だったので
なくなるのは残念です。

2009年5月22日

妄想本棚2

Sometimes I Think, Sometimes I Am
Marina Warner
1854377280

sara falli(サラ・ファリーと読むのか?)というアーティストだけど
アマゾン検索では別人の名が出てくるのはどういうわけか?編集者?

ノートに描いたようなドローイング集で
部分的にコラージュも。
モノクロ写真の目だけを配置して
そこに絵を付け足すスタイルがいくつか見られる。

本の真ん中あたりにページが小さくなるパートがあり、
本の中に本が入っているような形で面白い。
とても女性らしいセンスの作品集。

http://www.sarafanelli.com/


Sanctuary
Barbara Hitchcock Anna Tomczak
1934491063

アンナ・トムクザック(と読めばいいのか?)
という写真家の作品集。

モデルや物を配置して絵を作るようにしてから撮る、
こういうジャンルはなんて呼べばいいのだろうか。
言葉に関してはわからないことだらけだが
静かで神秘的な作風にぐっときた。

本の編集はごく普通のもの。

http://www.annatomczak.com/

洋書店から知らない世界を探し出すのは面白いけど
なかなか自分の表現として消化できないのがもどかしい。

2009年5月10日

妄想本棚

Cryptozoology: Out of Time Place Scale
Mark H. C. Bessire
3905770075

「秘密の動物学」と訳される。
変わった動物(想像上の?)に関する様々な絵や写真。
グループ展のカタログなのか、ページによっていろんな傾向。
でも全体の編集、デザインは統一感のある
行きとどいたもので、楽しい本になっている。
http://www.cryptomundo.com/cryptozoo-news/cz-time-place-scale


Hans-peter Feldmann: Album
Hans Peter Feldmann
3865602606

ハンスペーター・フェルドマンはドイツのアーティスト。
プライベートのアルバムのようなページがひたすら続く。
実際に誰かのアルバムなのか
それともこの人がコンセプトに基づいて作ったのかは謎だが、
どこかの家族の古い写真をたくさん並べたページ、
風景写真のページ、などページごとにテーマがあり
想像力の刺激になる。


I'll always walk away
Paula Rae Gibson
3939583510

ポーラ・レイ・ギブソンの作品集。
写真とペインティング、手書き文字による日記のような本。
表紙のような暗く深い色彩とワイルドな筆の感じが
全体を通している。
ジャズシンガーとしてCDも出しているそうで、
本作の表紙にCDが付いているのにも納得。
ビジュアルからも音楽的な流れが感じられる。



洋書屋で目に止まった本を定期的にメモしていこうと思う。

洋書だとタイトルや著者名を覚えられないことが多いため
本屋から消えてしまうとイメージだけが残り、
いつしか忘れてしまうのだ。

物というのはすぐに手に入れてしまうよりも
手に入れるまでの間にいろいろ想像することが
大事なんじゃないかと思う。
買ったらそこで完結してしまいかねない。

まあ自分の場合は買わないというより買えないんだけど。
インターネットは便利だ。

2009年5月5日

看板


関内の海岸通を歩いてたら、
どっかで見たことあるデザインの看板が・・



ロックン・ロール・サーカス [DVD]
と思ったら、「ロックンロール・サーカス」のパロディ。

イギリスものの古着屋だった。
このデザインはかっこいいなぁ。



清志郎の死。
去年のフジロックでトリをやるはずが、直前にキャンセルになったのを
思い出す。
残念・・。