2007年11月26日

OBSCURE

 

  
六本木での展示が終了しました。
来てくださったみなさん、ありがとうございました。
(CDブックの注文は引き続き受付中です。)
  
今回は制作に協力をいただいた
富士ゼロックス・ART BY XEROXについて
書いてみようと思います。

---------------------

僕がやっている本の制作にはコピー機を多用する。
特に今回は本をいつもより多く生産するので
コピー機はますますかかせないわけだ。

以前は、コンビニのコピー機を使っていたけど
コンビニによってその質は違う。

HPで見てもそこまでは解らないけど書いてしまうと
コジャノメ」まではローソン、
砂の町」以降はセブンイレブン。

ローソンを使っていたのは最寄りの店だったからだが
やってるうちに質の違いに気付いたのだ。
全てのコンビニを試したわけではないけど
セブンイレブンのコピーが多分一番だと思う。

・・と言っても、絵や写真意外ならばローソンでもどこでも
ほとんど変わりはないですよ、念のため。
 
でも性能がよければ何でもありというわけでもなく
わざと荒いザラッとした白黒コピーを取りたい場合は
ampmがよかった・・って全然褒めてることにならないけど(笑)
 
で、そのセブンのコピー機が実は富士ゼロックスだったと
最近になって気付いたのだった。

そんな富士ゼロックスのART BY XEROXを知ったきっかけは
自費出版アートブックなどによくクレジットがあったからだ。

確か初めて発見したのは・・
OBSCUREという自主制作雑誌(?)だったと思う。
8号くらいまで出ていた。
今は消滅してしまったのかな?
 
これについては、昔雑誌に記事が載ったりしてたけど
今ネットで検索してもあんまり出てこない。↓
 
僕の検索方法が甘いのかも知れないけど、
この機会にそのことも書いておこう。

OBSCUREは写真や絵から音楽まで、
いろんなアーティストが集まった集団が
不定期に出していた雑誌みたいなもの。
 
毎回形態が変わり、表紙が鉄板でできている号や
中に原画が入っていて1部1部がすべて違う号など
出版社ではあり得ないオルタナティブな作りだった。
僕が持ってるのにはノイズのカセットテープが付いていた。

99年から01年くらいのことだったと思う。
本を自分で作り始めたばかりだった僕にとってすごい衝撃であり、
今も憧れのような感覚がある。

数百部しか作らず、儲けがあるとも思えにくい価格だったけど、
作りたいものを作る。
出版社から出ている本が上、という感じは微塵もなく
それでいて稚拙なものには成り下がらない出来だった。

今回の僕らのCD本もこれに近い発表の仕方を目指している。
 
結構面倒な作業を一人でやるから
OBSCUREのよりも規模が小さい状態だけど、
自分らの作ったものが
同じように他の誰かに刺激を与えられるなら、
それが一番嬉しいです。
  
  
  
  

2007年11月8日

気配



塩田千春の展示を見てきた。
主にインスタレーション(空間表現)。
県民ホールでの展示だったので
大きな作品を見られた。

燃やされボロボロになったピアノと大量の椅子、
張り巡らされる無数の毛糸、
大きな壁のように連なるたくさんの古い窓。

どこか親近感が湧いた。
静寂だけど、人の気配を感じるからかな?

自分のコラージュは構成的な作風が多いから、
パソコンでやれば早いとも思うけど
そうすると人の気配がなくなってしまうのかもしれない。

それと、自分はインスタレーションをやる気は今はないが
そろそろ大きいのを作ってみたいな、と思った。


というわけで31名中、多分最も小さいサイズと思われる
新作が現在展示中です。

そして、HPがいつの間にか4周年。
またちょっと変えました。